「本当の仕事」をせよ
- ライフハック
- 2022/09/23 Fri 05:38
新しいことをすることで生活を改善しようとしている。小さなことでいいから、いつもと違うことをする。その積み重ねが変化をもたらす。
きのうは病院へ行くついでに外食をすることにした。でも入りやすいファーストフードではなく、行ったことがないお店に入ることにした。そういえばワイフがベジタリアンということもあり、しゃぶしゃぶはずっと食べていない。「しゃぶ葉」に行った。
お店に入ると、消毒およびポリ手袋の着用をするようにと言われる。入口横にあるポリ手袋らしきものを手に取ろうとすると、着用はビュッフェで食べ物を取るときだから今はいいそうだ。
初めてのお店だと分からない。入店と同時に言われたら、すぐ着用かと思ってしまった。
注文はタブレットで行う。食べ物もロボットが運んで来る。ガストで経験済みだからロボットには驚かなかった。
タブレットのメニューが分かりにくいが、画面に従えば注文できるだろうと適当に注文した。久しぶりだから、ちょっと値段が高めのコースにした。
だし汁は注文後すぐに持ってきた。しかし待てども待てども肝心の肉が来ない。iPad を見たりして時間を潰して待った。
昼時で客が多かったので時間がかかるんだろうと思っていたが、さすがに1時間経つとおかしいと気付いた。スタッフにまだ注文が来ない旨を伝えたら、確認をすると裏に行き、その後テーブルのタブレットを確認しに来た。
そこで分かったのが、僕が肉をまだ注文していないことだった。
僕はタブレットの手順に従い、コースおよびだし汁を選択して、注文ボタンを押した。コース名に肉の名前が出ていたので注文が完了したと思っていた。そもそも肉の選択を終えていないのに注文ボタンが押せてしまうインターフェースがおかしい。
その場でスタッフと一緒に適当に肉を選んですぐに肉を持って来てもらえた。だし汁は1時間近く煮て半分ぐらいになっていた。ビュッフェで選んだ野菜も貧相でおいしくなかった。
ドリンクバーは別途注文が必要なので、無料ではない。でもビュッフェはご飯や麺類、サラダ、野菜、アイスクリームなどがあるが、どこまでがコースに付いてくるのか、説明がない。テーブルに説明の紙ぐらい置いておいてほしい。
せっかくすいているうちに早めにお店に入ったのに、もうお店は混雑していた。すぐに食べてさっさとお店を出ることにした。
肉は他にも選べたようだが僕は1つしか選ばなかったので少しだった(お店の人は他にも選べることを教えてくれなかった)。野菜は少しだけ入れた。ビュッフェではご飯を少しとアイスクリームだけ食べた。ドリンクバーは2杯だけ。これで 2700 円程度。スタッフに文句を言ってもどうせバイトだから仕方がないので、ヤレヤレと思いながら帰った。
この店は特殊な注文方式のわりに、タブレットの操作が分かりにくい。テーブルの上に説明の紙が置いてもない。スタッフが気を利かせて教えてくれることもない。
ファーストフードのメニューはたいていゴチャゴチャしていて分かりにくいことも同じである。要するに、店側が客の視点で設計していないからだ。設計だけでなく、僕が慣れていないなと思っていないなと気付き、スタッフが手伝ってくれるようなこともない。客のことを考えていない。
彼らは仕事をしているフリをしているだけで、仕事をしていないのだ。
「本当の仕事」をしなければいけない。
本当の仕事ができない人はこれからどんどん仕事がなくなっていく。ロボットやコンピューターがそういう人の仕事を奪っていく。ロボットやコンピューターができない「気付き」ができるのが人間の付加価値である。
よく「xyz の仕事は AI に仕事を奪われる」のようなリストが公開されていたりするが、あれは間違いだ。どんな仕事にも付加価値を与えることはできる。
例えばドアの開け閉め。あんなものはとっくの昔に自動ドアがある。人間がやる必要はない。でも、高級ブランド店では今でも人が開け閉めする。あれは人が開け閉めすることで、敷居を上げる効果があるし、ガードマン代わりになるし、ちゃんとしたスーツの店員がやることでブランドイメージを保つことになる。
レジ打ちは最近は感染症対策でセルフレジがどんどん導入されている。あれだって、おねえさんがおつりを渡すときに手にタッチをしてくれることで付加価値になる。男ならまた行きたいと思える。
付加価値のためのアイデアはいくらでも浮かぶ。逆に付加価値のためのアイデアを考えすらしない人こそ、ロボットやコンピューターに仕事を奪われるのだ。ロボットやコンピューターだけではない。日本人以上に熱心に働くアジアなどの外国人労働者が日本人の仕事の代わりをいくらでもやってくれる。
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