私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな | ジェーン・スー |本 | 通販 | Amazon
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p28
だいたい、「もっといい人」ってなんでしょうね?

p29
結婚とは、不安定な城を持つ者同士が、一緒に自分たちの城を作っていくことなのだと知ったのは、年を追うごとに充足していく既婚カップルを見たときでした。

p41
女は女で「喜ばせたい」という男の気持ちの中に「俺の方が上」という微弱電波が含まれているのを決して見逃しません。

p41
ゲスい言い方をすれば、彼が連れて行ってくれるレストランやショップは、彼がしてくる性行為とほぼ同等と心得た方がいいかもしれません。文句や注文は慎んだ方が、プロポーズされる確率は上がると思われます。男の人って、傷つきやすい女友達みたいですね。

p42
IKEAには家族連れがいっぱいいるし、カップルの寝室や子供部屋まで具体的に展示してあるし、しかも安さまでアピールできる完璧なシチュエーション!結婚をイメージしない方がおかしい!

p43
さらに、「混んでいる場所」「並んで待つこと」「目的のない買い物」を好む男は、ほぼゼロ。「『(500)日のサマー』のIKEAデートみたい」なんて夢見ているのは女だけなのでありますよ。 彼が家具好きなら、さらにチョイスは間違っています。こだわりの強い家具好き男は、同じ店で家具を揃えたいとは思っていない可能性もある。

p45
何度も言いますが、男は私たちが思っている以上に繊細で傷つきやすく、プライドの高い厄介な連中です。

p55
大事な女友達に対してやらないことは、大事な男にもしない。これはホント、オススメです。

p76
人の好みに無理に合わせれば、どうしたってそれに対する見返りを求めてしまうからです。

p77
いつもはホントに鈍感な男でも、なぜかジトーッとした女が醸す空気みたいなものだけはしっかり感じ取る。

p77
相手のジャッジを待つ受け身な人生より、自分の好きなことを主体的にやっていく人生の方が楽しいと思うのですよ、私は。

p87
男は要所要所で「自分が主導権を握って決定をしてきた」と実感することが大切で、その実感をともなわない物事(や人)は粗末に扱うように見受けられます。

p89
男が酔って口にする夢はただのロマン。ロマンはロマンとしてニッコリ受け取り、機が熟すのを冷静に待つしかないのであります。/あ、ほら、女友達が「痩せた〜い!」って言ったからって「はい、じゃあ、いつまでに何キロどうやって痩せるおつもりですか!」とは攻め込まないでしょ。あれと同じぐらいの感覚です。

p97
「彼のため」は嘘ではないにしても、そこには自分が自分の思うように安心したいだけの、勝手な願望が含まれていました。

p119
私を含む、なにをどうやっても仕事が好きすぎる未婚のプロたちは、一日が36時間になっても、追加の12時間のうち8時間は仕事をしているでしょう。

p119
そもそも、仕事が好きなのは、結構なことじゃないですか。結婚に意識が向かないから自責の念に駆られるなんて、バカみたいな話ですよ。

p121
たとえば、「コーヒーでも飲む?」と男がヤカンに水道水を入れた瞬間、女の口から思わず漏れる「あっ……」という小さな声。「水道水はムリ」とは明言しなくとも、こうした「あっ……」がたびたび重なると、男は息が詰まってしまうようです。

p123
便座問題はあくまで一例で、男にしてほしいことがあるときは「わかってくれない」ことに軸足を置いて怒るのではなく、きちんと「なぜそれをやられると自分が困るか」を説明した方が圧倒的に伝わります。

p140
仕事は頑張れば頑張るほど、落ち着かない。/金は稼げば稼ぐほど、もっと欲しくなる。

p141
「もっと○○できるようになったら」と言うのは、たいていが結婚することに腹が括れてないことへのエクスキューズ。

p144
私たち未婚のプロ調べによると、女を驚かせたい、楽しませたい、という気持ちを強く持っている男ほど、ロマンチックなうえにナイーブな傾向にあります。

p150
金を貸していると、なにを言われてもやられても「その前に金返せよ」という気持ちになります。それは、せつない話です。/どこかで聞いた台詞ですが、貸した金はあげたと思った方が身のためです。

p152
「私は別にいいんですが、人様はそうは思っていないようですよ」という話し方は、「私がゴネてると思われたくないので、人の言葉を借りてクレームを入れています」というふうに相手に伝わります。/女が「親が」「友達が」と周囲の人間の判断をテコに男を動かそうとすると、「俺たちの付き合いが、なんでそいつらに関係あるの?」と怒りを買って話が進まんので時間がもったいないです。

p157
「だから言ったじゃない!」の後に続けたくなる「なんで、できないの?」も要注意。この「できない」という言葉が男に与える不能感は、女の想像をはるかに超えると、別の女友達は言っていました。

p172
とかく、女の噂話が苦手な男は多い。そして、相手が苦手なことはしない方がいい。男は男で職場の噂話はするくせに、そこで我先にと最新情報を提供する女にはひるむんですなぁ。

p179
一緒にいながらの無視は、一番の暴力。

pp180-181
自分の描いた地図どおりに彼らを歩かせようと努力しても、女がよほどの手腕の持ち主か、男が空前絶後のうっかりさんでもない限り、そうは問屋が卸しません。

p186
監督:私、脚本:私、主演:私、演出:私、構想:私……の舞台に上がってくる助演男優はおりませんでした。

p186
「なんでいろいろ思いどおりにならないんだろ……私ばっかり……」と被害者意識が強くなったときは、すべからく自分本位な考え方をしていることが多かった。

p201
かく言う私も、長いこと人の好意をありがたく受け取れない人間でした。しかし、相手の「ご馳走したい気持ち」を潰している場合もあると気づいてから、考えを変えました。とはいえ、ベストタイミングで「ごちそうさま」が言える女は、10代からモテまくっていたか、かなり図々しいかのどちらかだと信じていので、スムーズにお礼が言えるようになるにはハードコアな練習(自販機のジュースからレストランまで、男が払うと言うときは、相手が誰でも一切断らないごちそうさま100本ノック)が必要でした。最初はぎこちなかったのですが、何度かやるうちに、少しずつ自然な間合いで「ごちそうさま」や、「ありがとう」が言えるようになってきた。

p201
男には好きな女の役に立ちたい欲がありますから、奢られて当然の顔をする女は、嫌われる。「ごちそうさまでした」「ありがとう」と言われて初めて自分が役に立ったと思える。つまり、金を出しただけでは役に立ったと実感しないわけですね。

p208
できないことを開き直るのは子供っぽい。開き直ることと、自分の弱点を受け容れることは、別なのですから。

p219
そもそも「結婚すれば幸せ」という台詞が女に示唆しているのは、結婚したら食いっぱぐれることはないという過去の価値観に基づいた幸せの定義だと思います。

p225
「好き」が努力なしに未来永劫続くわけでもないことも、大人になって体感していくことです。

p227
しかし、ここでふと考えます。既婚者でも、幸せな人とそうでない人がいる。未婚のプロも然りです。つまり、独身という麻薬を絶って結婚することが、幸せになる唯一の方法ではないようです。そうなると、現代の結婚は、私たち未婚のプロになにも保証してくれません。

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