うちの2歳児が通っている保育園は絵本教育を大事にしている保育園ということになっていて、よく読み聞かせの時間を取っているそうだ。

かといって、家でも積極的に絵本を子どもが読もうとするわけではない。一応、本棚を作ってたくさん絵本を並べておくようにしているし、一緒に読んだりしている。

来年度からの保育園探しの過程で、今年はいろいろな施設を見学した。たいていの保育施設では絵本を置いている。でも、ある保育園では全く絵本がなかった。

そのことについて質問をしてみると、絵本は置いておくとすぐボロボロになるので置いていないのだそうだ。その代わりに、積極的に読み聞かせ、劇をして物語を伝えるようだ。

その保育園は運用上の都合で絵本を置いていないように言っていたが、私は実は違うような気がする。

まず、「絵本さえ置いておけば子どもが自然に読むなんてことはない」と分かっているからではなかろうか。絵本を主体的に読む子に育てるには相当な苦労が必要だ。その過程として、保育士主体で物語に興味をもたせるように仕向けているんだと思う。

それと、その保育園はシュタイナー教育を中心としたところなので、やや特殊な思想を持っている。市販の絵本というのは、イマイチなものが多いと思っている気がする。私だって本屋に行くと、変だなと思う絵本やあまり教育上良くなさそうな絵本を見かけることがある。それなら、シュタイナー教育に沿った物語を自分たちで提供したいと考えているのではなかろうか。

実際に入園してみないと実態は分からないんだろうけれど、私はそのシュタイナー教育をやっている保育園の方針に賛成する。

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