[読書メモ]『保育事業の始め方』(髙橋晃雄)2

以前も読書メモを書いているが、再読したので追加のメモ。

以前の読書メモ:
[読書メモ]『保育事業の始め方』 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/03/04/reading-notes-hoikujigyonohajimekata/

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p4
こうした支援事業を通して感じることは、保育園は、コンサルタント任せにするのではなく、個人の場合は自分で、企業の場合は自社でできることはすべて自分で行うことの大切さです。

p29
0歳から2歳までについては、給食費を親から請求してはいけないことになっています。補助金の中に食事代も入っているからです。

p35
子どもは保育園に慣れるのではなく、保育士に慣れるものです。保育士が変わった場合、子どもが新しい保育士に慣れるまでにストレスがかかり、プログラムの進行度も遅れることになります。

p37
保育士が足りないまま運営することは重大な基準違反になりますので、絶対に避けなければいけないのです。

p38
派遣会社からパート勤務で保育士の派遣をお願いすると、一般の雇用に比べて、かかる人件費は倍近くになることもあります。人材紹介会社にお願いした場合は、月給の3~5ヶ月分の紹介料が必要になります。こういう出費が経営を圧迫してくるのです。

p59
地方都市の場合は、人間が住んでいる場所と住んでない場所が明確に分かれていますから、立地条件はもっとシビアになってきます。都内の場合は、駅も多く、バス路線も充実しています。そのため、意外とにぎわっていないように思えるところでも定員を満たすだけの需要がある場合もあります。

p83
利用者から見た企業主導型保育のデメリットとしては、自分が働いている企業の保育施設の場合、施設と利用者の関係の他に、雇用主と雇用者の関係も入ってくることです。立場が弱い雇用者であれば、施設に不満があっても、なかなか文句がいえなくなってしまうでしょう。逆に力関係が強い雇用者であれば、どんどんいえるのかもしれません。

p88
・保育士だからといって保育施設の管理運営ができるわけではない
・管理運営できる人材は今のところ不足している

p108
既存の制度の価値を存続するために後発の制度に制限が付けられて、不思議な条件に決まるということもよくあります。「保育」という1つの事業をめぐって、厚生労働省、文部科学省、内閣府などいくつもの省庁が絡んでいますので、企業主導型保育が加わった保育業界が落ち着くにはまだ時間がかかりそうです。

p108
現在、大規模な認可保育施設はなかなか増えづらい状況です。増えない理由の1つは待機児童のピークが見えていることです。5年10年先には必ず子どもが減っていくことがわかっている中で、なかなか新たな認可保育施設には投資しづらくなっています。

p114
子どもの保育の面からいいますと、子どもは、保育園の建物に慣れるのではなく、人に慣れるのです。そのため、子どもの安定にとって、基本的に同じ保育士と過ごしていくことが大切になります。特に年齢が低くなってくると、その傾向は顕著です。

p115
チームワークを苦にして辞めていく人というのは、利用者との軋轢や、他の保育士との軋轢を気にする、優しい人である傾向があります。そういった人は、小さな子どもたちにとってはすごくいい先生であることも多いのです。

pp130-131
特に利用者に対しては、第一義的には管理者が対応すべきだと思います。そうすることで、現場の先生に理不尽なストレスを負わせることなく、保育の現場で何が起きているのか、管理者が把握することもできます。

p134
いつもいつも求人の出ている保育園は、人が集まらないことを喧伝しているようなものです。

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