p29
待機児童は氷山の一角である!

p30
保護者の立場としては、年長児と小学校一年生はそんなに変わらないものです。

p73
今後は働き方、雇用形態が多様化することに加え、グローバル化による外国人の流入なども加わり、保護者のニーズはますます多様化するでしょう。

p83
現在は、女性の就業率の上昇と子どもの減少率を比べた際に、女性の就業率の上昇スピードが速いために、保育ニーズも拡大していますが、船井総合研究所の試算では、2023年〜2025年あたりにはピークアウトを迎える可能性があると捉えています。

p94
保育所は37.5度以上の熱が出ると、原則として預かりができませんが、保護者も仕事があり急には迎えに行けない、代わりにお迎えを頼める人もいないなど、どうにもできない状況になることがあります。

p106
飲食店や小売店ならばまだしも、安心と信頼がすべての保育サービス業ですから、少しずつ実績を作り地域に浸透させ、安心と信頼を築いていく他ないのです。

p113
「新規商品×新規顧客」はノウハウがないため参入は慎重にならなければなりません。「既存商品×新規顧客」での保育サービス事業参入の例としては、学習塾業界やその他教育産業が考えられます。また、「新規商品×既存顧客」については小児科や産婦人科、育児用品メーカーなどが該当します。

p119
新規参入の際は、投資対象を間違ってはなりません。

p122
ドミナント戦略
チェーン展開をする場合に、地域を特定し、その特定地域内に集中した店舗展開を行うことで経営効率を高める一方で、地域内でのシェアを拡大し、競合よりも優位に立つことを狙う戦略。

p124
いよいよ保育サービス業界にも「寡占化」「二極化」「大手一極集中化」の波が押し寄せていることがわかります。

p148
これら中小・零細企業が生き残るにはどうしたらよいでしょうか。/ランチェスター戦略で言えば「弱者の戦略」に該当し、最大のポイントは「差別化戦略」です。[…]一方、認可保育所は「強者の戦略」になりますから、「ミート戦略」つまり総合化、包み込み戦略が重要になります。

p154
事業は「プロダクトアウト型」から「マーケットイン型」、そして「ハートシェア型」へと進化しています。保育サービス業はハートシェア型を目指さなければなりません。

p159
よく民間の企業が運営する保育園では「お母様がお客様」という考え方で運営をしているところもあるようですが、それによって子どもに対する視点がなくなるのでは本末転倒です。常に、すべてはど真ん中に子どもを考えることが重要なのです。

p161
認知・興味・記憶の方法は様々ですが、これは園内でわかりやすい場所に貼っておく、常備できるカードやクレドを作成する、朝礼で理念を唱和するなどがあるでしょう。重要なのは「たくさんの知らせる場面を創ること」です。

p177
確かにどうしても近視眼的になるのが人の性です。しかし、近未来を想定し、その時流に適応することは経営のとても重要な考え方です。