p47
単語カード、テキスト暗唱、模擬テスト、問題集。/これらのテクニックは、クイズ化の代表例です。「意識して情報を思い出す」要素がふくまれていれば、それはすべてクイズ化になります。/心理学の世界では「検索練習」とも呼ばれる手法で、過去の研究によれば単なるテキストの再読とくらべて、およそ50~70%も記憶の定着率が上がることがわかっています。その効果の高さは疑いようがないでしょう。

p57
いずれにせよ、もっとも大事なのは「想起のステップ」を学習のどこかに組み込むことです。

p68
ただし、どうしても最適な学習時間が判断できないようであれば、まずは「90分の勉強→20分の休憩」というパターンを試してみてください。このサイクルは人間の集中力の変動タイミングに合わせた学習パターンで、専門的には「ウルトラディアンリズム」と呼ばれます。

p124
自己超越目標とは、自分の身の丈を超えた大きな目的やゴールのことです。

p137
人間は好奇心がそそられないものを覚えるのが大の苦手です。

p137
もし目の前の勉強に興味が湧かなくても、その前の時間で好奇心を刺激するようなものに触れておけば十分。

p167
ピアプレッシャーを勉強に活かしたければ、「熱心に勉強している人が多い場所に行く」のも手軽でいい方法です。

p168
もともと心理学の世界では、「人間の生産性は仲間の影響を強く受けやすい」という事実が知られていました。かつてハーバード大学が行った実験によれば、仕事量が少ないビジネスパーソンを生産性が高い同僚の隣に座らせたところ、たちまち作業の効率が17%もアップしたそうです。

p181
ウェイクフルレストは、「何もしないでボーッとする」ことです。

p211
朝の4:00~7:00の時間帯は、ほぼすべての人の学習能力が下がりやすいタイミングです。張り切りすぎて、あまり早朝に勉強をしないよう注意してください。

p213
コーヒーは起きてから最低でも90分後に飲むようにしましょう。

p245
苦手な科目について、自分が過去にうまくできたときの経験を口に出すか、紙に書き出してみる

p246
上級者向けの最後のテクニックは「オーバーラーニング」です。おもにスポーツや音楽の世界で使われてきたメソッドで、簡単に言えば、すでにマスターしたスキルをさらに練習する手法を指します。

p285
自分の能力ではなく「選択」や「戦略」というプロセスをほめることで、次にチャレンジする意欲が湧いてくる。