[読書メモ]『「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方』

p22
検索社会とは、言い換えれば「覚えなくてもいい社会」のこと。

p87
普段よく使うものほど無意識に、何気なくその辺に置いてしまいがちです。ものを家のなかで “住所不定” にせず、定位置を決めておくこと。そして使った後は “意識して” その定位置に戻しておくこと。

p95
さらに、人に話すことにはもうひとつのメリットがあります。/それは、自分が何を覚えて何を忘れているかがわかることです。

p126
ふとひらめいたアイデアは、頭のなかにヒラヒラと舞ってきた花びらのようなもの。その場で捕まえなければ、そのままどこかに飛んでいってしまいます。

p129
2015年に警視庁・遺失物センターに届けられた傘の落とし物は何と43万本にも上っています。

p149
ワーキングメモリは人の話を聞いたり、考えたり、書いたりといった仕事に必要不可欠な作業スペース。そこに余裕ができると、仕事のスピードが速くなります。

p157
鏡に映った自分の姿を見ることで、自分自身への意識を取り戻すことができます。

p162
話している途中で忘れてしまったら、正々堂々と「ちょっと失礼」とメモを見る。コソコソしないで堂々と見る。細かい字の原稿ではなく、デカデカと大きな文字で全体構成だけ書かれていたら、さっと見るだけですぐに思い出せます。そして全体構成が思い出せれば、「ああ、そうだ。ここではあの話だ」と芋づる式に細かい部分も思い出されてくるものです。

p178
何度も何度もくり返し経験すると、脳は「これは重要だ」と判断して捨てずに残しておいてくれるのです。だから、忘れたくない、覚えておきたいことを、くり返すことが第一のポイントです。

p204
「忘れやすい」私たちの記憶ですが、ほとんどくり返しをしなくても、一発で覚えて忘れにくい記憶があります。/それは「場所」とか「位置」といった空間に関する記憶です。私たちはこういったことを覚えるのが得意なのです。それは私たちの祖先にとって、空間に関する記憶がもっとも大事なものだったからです。

p211
こんなに情報があふれている時代ですが、よくよくみれば、本当に覚えておかなければいけないこと、忘れたら即生死に関わることなど、普段の生活のなかではまずありません。名前が出てこなくても、スーパーで何か買い忘れても、命まで取られるわけじゃない。

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