以前人形劇版の “Thunderbird” を観終え、3DCG 版の “Thunderbirds Are Go” を観ている最中だと書いた。

Thunderbirds を観終えて Thunderbirds Are Go を鑑賞中 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2020/12/19/thunderbirds-are-go/

昨日 “Thunderbirds Are Go” の方も観終えました。人形劇版も 3DCG 版もすべて英語音声のみで観た。

1話 22 分で 78 話なので、短いからさっと観れる。子どもと一緒に観たり、一人で家で食事をしながら観たりしていた。テレビではなくモバイルデバイスで観る人が多いだろうから、これぐらいの各話の長さとエピソード数がちょうどいいのかな。

本当は子どもと一緒にじっくり観たかったが、子どもの反応はあまり良くない。たまに見入ることもあるが、基本的には興味を示さないようだ。アクションより会話が中心のシーンも多いからだろう。2歳時程度には映像も複雑だ。

3DCG 版は最初は軽蔑し、あまり期待していなかったが、観始めるとどんどん虜になっていった。気が付けば主人公たちに感情移入していた。基本明るい話なので軽い会話が多いが、それなりに苦労している彼らをいつの間にかしっかり応援していた。

Lady Penelope はかわいいです。

作業現場にいつも同じおじさんがいるという、定番のギャグも面白い。

年少 Alan の、若者にありがちなしぐさのリアリティーが笑える。ロケットに乗るまでの移動中、腕を組んでいたり、足をポンポン叩いてリズムを取っていたり、ストーリーとは関係ない細かなディテールが良くできている。アニメーションのリアリティーは現実の人間の観察から生まれるということだ。

ベタな笑いも好き。くしゃみが出そうで出ない、みたいなのを 3DCG でやられると逆に大爆笑してしまった。ベタなはずなのに逆にハイレベルだ。

子ども向けということで、一貫して人が死なない。ついに死者が出たかなというエピソードもあったが、やはり死んでいなかった。

40 年後程度の未来が舞台だ。近すぎず遠すぎず絶妙な近未来なので、こういう世界が実現してそうと思える。

人形劇版の島を仕切っていたお父さんが 3DCG 版ではいなくなっていたが、驚きの真相が明らかになり最終回で再会をする。よく考えた設定だと感心した。

最後は意外とあっさり終わったようにも思える。大掛かりなバトルがあったわけでもない。静かに終わるクールさが寂しく、物足りなく感じる。だからこそ、また観たいと思える。

こんなにおもしろいアニメなのに3シリーズで終わるのはおかしい。人気の “Sherlock” も4シリーズのみ。どんどん続ければいいのにと思うけど、アメリカのドラマみたく売れるからとバカみたいに大量量産しない良識があるんだろう。

いい本は何度も読めばいいのと同じで、いい映像作品は何度も観ればいい。子どもと一緒に観るときはあまり映像に集中できていないことだし、もう1周観てもいいかな。

このアニメを見ている間はマイブームになっていたが、息子は興味を持ってくれないしワイフも観ていない。いろいろとマネをしたくなるアニメなんだよなあ。“FAB” “Calling International Rescue.” “Thunderbirds, we have a situation.” などと言っても彼らには通じません・・・。