私はスポーツウォッチの Suunto Ambit 2(SS019561000)を所持している。6年ぐらい前に買った。旅行等で移動を記録する、GPS ロガーとして使いたかったからだ。

Suunto Ambit 2 は表示が大きいし、日付の英語表示ができたりするところがかっこいいし、もちろん GPS ロガーもちゃんと機能する。特に海外旅行なんかでは重宝する。

GPS ログ等の同期は Mac で行ってきた。ウォッチを USB で Mac に接続し、Moveslink 2 というアプリを通じて Suunto Movescount というウェブの自分のアカウントに同期される。Suunto Movescount のページ内から GPS ログをエクスポートできるので、例えば gpx 形式でダウンロードして Google Maps に取り込んで地図上で軌跡を確認できていた。

Moveslink/Moveslink2
https://www.suunto.com/ja-jp/Support/software-support/moveslink/

Suunto Movescount
http://www.movescount.com/

同期から GPS ログデータのダウンロードまで、やや手間がかかるが、そう頻繁にログを取るわけではないので十分だった。

それが昨日 Suunto からメールが来て、データの同期方法が今後は変更になるという。今後はウォッチのデータを、Mac の SuuntoLink というアプリを使って Suunto のモバイルアプリと同期するというのだ。すなわち、同期用の Mac アプリが変更となり、データを閲覧するのはウェブページではなくモバイルアプリ上ですることになるわけだ。

仕方がないので新しい方法に移行してみた。

(1)iPad に Suunto アプリをインストールする。

‎Suunto on the App Store
https://apps.apple.com/us/app/suunto/id1230327951

私は iPhone がないので iPad にインストールしたが、ユニバーサルアプリではないので iPhone の小さい表示になってしまうのは仕方がない。インストールしてアプリを起動し、サインインしようとするとアカウントを作るように言われる。とりあえず今までの Movescount のアカウントで登録した。ひょっとすると、メールアドレスやパスワードを変更してもいいのかもしれない。

(2)SuuntoLink アプリを Mac にインストールする。

SuuntoLink – Suuntoウォッチを常に最新の状態に
https://www.suunto.com/ja-jp/Support/software-support/suuntolink/

アプリを起動するとウォッチを Mac に USB 接続するように言われるので接続。1のアカウントでログインすると同期が始まる。

SuuntoLink アプリは以前の Moveslink 2 アプリと比べてデザインがかっこよくなった。SuuntoLink アプリは単なるデータの同期のためのアプリだが、同時に時刻の修正も行われる。

(3)同期が完了したら iPad の Suunto アプリを起動。すると過去の GPS ログが閲覧できるようになった。

アプリはなかなか見やすい。少なくともこれまでの Suunto Movescount のウェブ上で見るよりは断然見やすい。ブラウザでログインしなくても、iOS アプリで手軽にログを地図上で確認できるのはいい。またログを地図上にプロットした画像をカメラロールに保存できたりもできる。これで SNS で公開したりもできるね。

ただ、これまでのように GPS ログを gpx で書き出せなくなった。Google Maps へ簡単に取り込めない。

fit 形式での書き出しならできる。iOS アプリで個別のログを開き、「右上の3点アイコン>Export as FIT file」をタップすればいい。

ただ fit はバイナリーデータで扱いにくい。そこで fit を gpx に変換する方法を見つけた。それは、GPSBabel というアプリを使う。

GPSBabel: convert, upload, download data from GPS and Map programs
https://www.gpsbabel.org/

GPSBabel をインストールしたら、起動する。

Input を以下のように設定。
・File
・Format:Flexible and Interoperable Data Transfer (FIT) Activity file
・File Name(s):fit ファイルを指定
・Options:(とりあえず空白)

Output を以下のように設定。
・File
・Format:GPX XML
・File Name:書き出しのファイル名を適当に設定
・Options:(とりあえず空白)

これで OK を押すと gpx ファイルの書き出しに成功する。

ブラウザで Google Maps を開き、「左上のハンバーガーアイコン>マイプレイス>マイマップ」をクリック。「地図を作成>インポート」で書き出した gpx ファイルをアップロードすると Google Maps に GPS の軌跡を読み込める。

おそらく Suunto の新しいウォッチだと、もっと簡単に Bluetooth で iOS アプリと同期できるんだろう。

参考:
Ambit2でSuuntoサービスを利用するには?
https://www.suunto.com/ja-jp/Support/faq-articles/transition/how-do-i-use-the-suunto-services-with-ambit2/