私は「最も価値ある資産は時間だ」と考えるタイプの人間なので、どんな時間であっても生産的でありたいと考えてしまう。ダラダラするのは嫌いだ。トイレの中でさえ単語カードで英単語を覚えたりする。

子どもと過ごす時間は、決して無駄とは思わないんだけど、でも1歳児だと例えば食事なんてすごく時間が掛かる。最近は食べ物で遊んだりするし。

そもそも私は食べるのが速い。食事には対して興味がないので、パッと食べて次のことをしたい。

だから、子どもとの食事中は、同時に何かをやって生産性を上げたくなっていた。

例えば、食卓には天気やカレンダー、時刻、日付等を表示する、キオスク的なモニターを置いているが、そこに覚えたい英単語が順々に表示させるようにしていた。英単語は自動で切り替わるので、モニターを見るだけで英単語を覚えられる!

あるいは、ラジオ番組を聞く。「文化系トークラジオ Life」とかが好きなので聴いたりもしていた。聴く放送回がなくなると、過去のアーカイブを聴いたりもした。

でも、そういうことはやめにした。

コロナのせいということにしておきたいけれど、我が家も夫婦でそれなりにストレスが発生している。そういうときに、「生産性を上げねば!!!」と思っていると、ますますギスギスしてしまう。

そこで思い出したのが『減らす技術』という本だ。

p69 に「どんな日課でも瞑想にすることができる。洗いものだって立派な瞑想になる。ウォーキングだっていい。歩くことだけに集中だ。なんでも題材にしてみよう。」と書いてある。

そうだ。食事も瞑想と考えればいい!

マインドフルネス瞑想的に、子どもに食べ物を上げているときのスプーンの感触とか小さな音とか、そういうものにひたすら集中する。そしてできるだけ何も考えないようにする。

瞑想という意味あることをしているおもうと、そのこと自体が生産性を上げることとして考えているとも言えなくもないが、少なくとも単語を覚えたり、ラジオを聴いたりするよりは、リラックスできる時間だ。