今年の確定申告をやり終えた

フリーランスとして毎年欠かせない確定申告。今年分もやり終えた。

いつもは早くやりすぎていたので、今回はゆっくりめに開始した。コロナウイルスで1ヶ月締切りが伸びたとはいえ、3月 16 日には出したいと思っていたが、今回は意外と手こずった。

まず、クレジットカードや銀行口座の明細の管理方法を今回から変えた。今までは明細画面をプリントアウトして、該当箇所を探し出したりしていた。でも、この方法だと探し出すのは大変だし、見落としもあり得る。現在はたいていの銀行やクレジットカード会社は明細を csv や Excel ファイルでダウンロードできるようになっている。明細の原本(たいていは明細画面のスクリーンショット)はあるんだから、csv を使って加工したほうが便利だ。

ということで、今回からは明細を csvでダウンロードし、FileMaker に取り込んで整理することにした。これで集計やら特定項目の抽出は簡単だ。

ただ、たしかに銀行やクレジットカード会社が csv でのダウンロードを可能にしているとはいえ、厄介なのがダウンロードできる明細の期間に制限がある銀行やカード会社があることだ。多くのクレジットカード会社は最大1年ちょっと分ぐらいしかダウンロードできなかったりする。もっと期間が短いところもある。なお、ソニー銀行に関しては簡単に全履歴をダウンロードできる。私はソニー銀行の口座を 10 年以上前に作ったが、csv で全期間の情報をダウンロードできた。

明細ではないが、領収書に関しては JR の「スマート EX」なんかは過去3ヶ月分のみしか発行できないし、Apple の App Store の領収証だってその程度だ。特に領収書系は発生の都度ダウンロードしておいたほうがよい。

今回の確定申告は、一旦確定申告書を作成した上で、関連書籍を読んで勉強。その後気付いたことがあれば申告書の内容を修正するという流れで作業をした。

なお私は過去も今回も、申告書は郵送で提出している。国税庁のサイトに従えば簡単に申告書はできる。プリントアウトして郵送すればいい。

それと私はまだ確定申告書作成補助用のアプリケーションは使ったことがない。もうちょっと収入が増えてややこしくなってきたら導入を検討するつもりだ。現在は Excel と FileMaker で十分だ。

確定申告を始めて5年ほど経つが、最初の方と比べてずいぶん内容を理解できるようになった。逆に今思うと、最初の頃は訳が分からずよく申告書を完成できていたなと驚いてしまう。サラリーマン時代は給与計算の担当だったので普通の人よりは理解してはいるとは思うけれど・・・。

今回確定申告書関係て何冊か本を読んだ。『フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。』はやや古い本だけど、毎年読んでいる。

多くの確定申告関係の読みやすい本は、小手先のテクニック、抽象度の低い議論が中心である。節税節税と言って読者を得ようとしている本が多い。内容を理解せぬまま小手先のテクニックに走ると逆に損をすることになる。それに対し、『フリーランスを〜』は根本的な税金の考え方を学べる。税金の仕組みをきちんと理解すれば、自然と賢い選択をするようになれる。

勉強をする過程で気付いたのが、減価償却で過去に間違いがあったこと。減価償却資産を償却期間の途中に売却していたのに、そのことを確定申告に反映していなかった。少額なので放っておくのも手だけれど、税務調査が来て面倒なことになるかもしれないし、勉強になると思ったので、今回の確定申告と合わせて過去の確定申告の修正申告をすることにした。

といっても修正申告は意外と簡単だった。国税庁のサイトには修正申告用のページが用意されている。私は修正年度のセーブデータをちゃんと保存しているので、それを読み込んで、修正すれば修正申告書ができてしまう。

またこの過程で、今まで少しあやふやだった減価償却の計算をきちんと理解して自分で計算できるようにもなった。

私は Amazon のマーケットプレイスで物品を販売している。「Amazon FBA」というやつだ。その収益を計算するために、Amaon のサイトから取引データを csv でダウンロードしている。だけど、何度計算しても数値が合わない。いろいろ悩んで分かったのが、Amazon のそのデータに計算間違いがあるようなのだ。私のほうが合っているとは思うんだけど、Amazon に問い合わせてみようか・・・。

毎回確定申告の際には、作業メモや分かったことなどを個人用 wiki にメモるようにしている。ちゃんと記録しないと分からなくなるからね。

確定申告書を作成し、郵送の準備もできたら、すぐに投函したい気持ちを抑えて一晩寝かせるようにしている。「待てよ・・・あのデータを変えたほうがいいかな」「待てよ・・・あそこは間違っていたかも」などと「“待てよ”の神様」が降りてくることがある。作業を終えてリラックスした状態だと、新たなアイデアが出てくることがあるからだ。

今回の確定申告は例年よりはシンプルだったと思う。去年はワイフの出産があったり、子育てて大変だったので、事業をいろいろと広げたりするようなことがなかったからだと思う。一昨年なんかは読書会を開いたりして、確定申告は細々としたことを書くのが大変だった。今年は子どもが保育園に行くし、ワイフも産休・育休を終えて職場復帰するので、事業を冒険できるかもしれない。

『フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。』以外でおすすめの本は以下だ。

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