マインドマップを活用することが時々ある。一つはややこしい問題に取り組んでいるときに思考を整理したい場合。こういうブレインストーミング的な使い方は本来マインドマップでよく使われると思う。

そしてもう一つが読書会用のメモだ。読書会などに参加するときに考えてきたことをメモして持って行きたい。以前はリニアーな(直線的な)普通のメモを書いていた。しかし、話がいろいろな方向に飛ぶ読書会では自分が考えていた順番で話が進むとは限らない。メモをあちこち探すのは大変だ。マインドマップでアイデアをグルーピングしていくと話がしやすくなるし、読書会中もメモを追加しやすい。

「マインドマップは構造化されている」というのはよくある誤解である。マインドマップのいいところは体系化されたメモではないことだと思う。ツリーの上下関係は主従関係や因果関係、上位概念・下位概念などで構成されていない。単に関連する言葉を連ねていくだけだ。だからさまざまな思考レベルのアイデアを同時に見ることになり、それが思考のブレークするーを生む。(ただし、枝で分けて一応のグルーピングはする。)

さて、マインドマップは手書きで描くこともよくあるが、アイデアの分量が多くなるとゴチャゴチャになるのでパソコンで描くこともある。最初手書きで描いたものをパソコンで描き直すなんてこともある。

最近は MindNode を愛用していた。細かい設定なしで簡単に綺麗なマインドマップが描ける。iCloud を介して Mac と iOS とのやり取りが簡単にできるのも便利だ。

Mind Map & Brainstorm Ideas – MindNode
https://mindnode.com/

ただ唯一のデメリットがツリーの一部を囲う装飾(boundry)ができないこと。特に注目したい部分を囲ったりすることはよくあるので、この機能がほしい。

それには MindManager を使えばできる。

MindManager for Mac – Mind Mapping Software
https://www.mindjet.com/mindmanager-mac/?nav=p-mmm

MindManager は MindNode よりビジネス用途で使われることを想定してあるみたい。マインドマップではなく組織図のようなものも描ける。細かい設定が可能なぶん、思い通りに綺麗なマインドマップを描くには時間が掛かるかもしれない。それと、Mac の日本語入力でやや変な挙動をするが、一応入力できるので問題ない。

MindManager は Mac・iOS 間は同期はできないが、お互いファイルを開くことはできる。iOS アプリは使いづらいので閲覧専用にしたほうがいいかもしれない。なお、iOS の MindNode アプリでも MindManager のファイルを開くことができる。

では Mac 上で MindNode から MindManager へ、あるいはその逆へマインドマップを変換するにはどうすればいいか。

MindNode は普通に MindManager のファイルが開けるのでそのまま取り込める。

MindManager は MindNode のマインドマップを OPML で書き出し、それを開くことで取り込める(Import 機能での取り込みでは OPML は開けない)。