[読書メモ]『恋愛の不可能性について』

pp280-281
民主主義をこれまで可能にしてきたのは代表という制度である。代表は、英語で representation という。この語にはもう一つ「表現・表象」という意味がある。直接民主主義への要求とは、「代表」ということを、無限に、「(諸個人の意志の透明な)表現」に近づけようとする要求である(住民投票・国民投票への関心はこの点に由来する)。以上の推論が予想されることは、n 対 n のコミュニケーション環境の もとでは、直接民主主義への要求は強迫的に反復され続け、しかも決して満足され尽くされないということだ。だが、代表と表現を合致させようとする意志は、共同体を「コミュニケーションの(極限的な)直接性」によって埋め尽くそうとする強力な指向の中で必然的に現われるだろう。

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[読書メモ]『藤子・F・不二雄大全集 別巻 Fの森の歩き方』(藤子・F・ 不二雄)

p39
ごくありふれた家庭に、奇妙な居候が住みつく。この構図は藤子漫画のひとつのパターンとなり、これ以降も発展していく。

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