「デジタルメディアは将来使えなくなる」言説への批判
時々、データをデジタルデータに変換して保存することについて、「デジタルメディアは将来使えなくなる時が来る。ほら、フロッピーディスクは以前は今では誰も使っていないでしょ」などと言う人がいる。その次に決まって、紙でアナログに保存するのが一番だと続く。
「何を言っているんだ」と言いたい。新しいメディアが登場した時、必ず新メディアへデータ移行するでしょ!
フロッピーディスクに保存したデータを新メディア(CD-R なり ZIP なりハードディスクなり)に移行すればいいだけの話。デジタルコピーだから、移行によるデータの劣化もない。移行作業なんて簡単だ。困っているのは移行を怠った「なまけ者」だけである。
紙で保存することこそ危険だ。火事や水害などの災害で一瞬にして消失してしまうし、紙は単に置いていくだけでも劣化する。保存スペースの問題もある。検索ができないので見つからなくなったり、死蔵されることもある。
デジタルデータはコピーをいくらでも作れる。検索していつでも情報が取り出せて、今後も情報を生かし続けることができる。またバックアップの点でも安心だ。オンラインストレージにもコピーを置けば、家が家事で焼けてもデータが残る。
まあ、デジタルメディアは将来使えなくなるからダメなどと言うのは、普段パソコンを使わない年寄りだけだろう。
さて、私のデジタルデータの保存はどうしているかというと、Mac は TimeMachine で自動バックアップを取っている。TimeMachine のおかげでデータ消失の心配なしに安心してパソコンを使えている。
普段使わない、長期保存用のデータは以前は光学ディスク(DVD-R など)に保存していたが、最近はハードディスクに保存するようになった。4TB のような大容量でも安価に買えるようになったからだ。本当に大事なデータは定期的にバックアップ(一つのデータを複数箇所にコピーして)を取っている。