iPad での執筆 〜TeamViewer 編
iPad での執筆について、Google Keep、Wiki、Git 等を使う方法を書いてきた。
iPad 用の執筆アプリとしての Google Keep – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/09/21/google-keep/
執筆に Wiki を活用する – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2019/05/07/writing-with-wiki/
執筆に Bitbucket を活用する – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2019/05/08/wriging-with-bitbucket/
結論から言うと、どれも一長一短です。良さそうと思っても、しばらく実践してみると使いにくかったりする。
Wiki と Git に関しては、執筆ツールとして使うのはやめた。 Wiki(私の場合は Dokuwiki)はブラウザで執筆するので、iPad のソフトウェアキーボードを出した状態では表示範囲が小さくて非常に使いづらい。Git(私の場合は Bitbucket)は Mac も iPad も同期が手動なので(そこが Git の特徴だ)Mac 側で同期(Git だから正しくは「コミット」)し忘れると、外出先の iPad で続きの作業ができない。Git のごちゃごちゃした管理方法が、単なる執筆作業をするにはわずらわしく思うようになった。
Google Keep はよく使う。あらかじめ書くことを決めて集中して書くには Google Keep のシンプルさが魅力だ。同期が常時行われるので、手動同期のような手間もない。ただ、ブログ用に大量に文章を管理するには、Google Keep はシンプルすぎる。
今までブログでは触れなかったが、Google Docs も iPad での執筆には使いやすい。Google Keep と同じような使い勝手で執筆できる。Google Keep のような一元管理と違って、ファイルを分けられるので、この方が都合の良いケースもあるだろう。
私は普段 Mac で Scrivener という執筆アプリを使っている。このアプリはアウトラインプロセッサーのような使い勝手で、書籍の執筆のような巨大プロジェクトにも十分耐えうるように設計されている。
執筆で欠かせない Scrivener アプリ – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2018/06/09/scrivener/
私は Scrivener を書籍の執筆用として使うのはもちろん、普段のブログの原稿を書くのにも使っている。文章を書き溜めておいたり、今後書きたいネタの断片的な文章も、ツリーで簡単に管理できる。まさに Scrivener なしに私のライター生活は成り立たないと言ってもよい。
Scrivener にも iPad アプリが存在する。Dropbox を介して Mac と同期できる。しかし、同期の信頼性が心許ない。同期に失敗したり、データが飛んだりする心配がある(その点 Google Keep や Google Docs の常時同期の仕組みは安心だ)。そういうわけで、Scrivener は欠かせないアプリとはいえ、Mac での使用だけで我慢してきた。外出先では Google Keep で書き、帰宅後に Mac で Scrivener へコピーアンドペーストすればいいと。MacBook Pro を持ち歩くのも手だけど、そうすれば気軽に(電車の中などで)執筆できない。
しかし、解決方法を見つけました。それは画面共有の仕組みを使うのだ。
私は主にサーバー目的で使っている Mac が1台あるんだけど、その Mac にはディスプレイは付けていない。操作する時は、別の Mac から画面共有の仕組みを使ってアクセスしている。画面共有としては TeamViewer という無料のアプリケーションを使っている。TeamViewer は簡単にコンピューター間ので画面共有ができ、遠隔操作ができる。
TeamViewer – リモートサポート、リモートアクセス、サービスデスク、オンラインコラボレーション、ミーティング
https://www.teamviewer.com/ja/
これを iPad から Mac へ接続するのに使うのはどうだろう。
TeamViewer には iOS アプリもあるので、自宅の Mac に iPad の TeamViewer でアクセスして、遠隔操作という形で Scrivener を使うのだ。
実際に使ってみて、最初は使いにくそうに思えたが、これが案外スムーズ。自宅の Mac は睡眠時以外は基本オンにしているので、いつでも外出先から操作できる。
執筆作業程度なら複雑なマウスやキーボード操作必要ないので、ストレスなく作業できる。
これで Scrivener という最強アプリを、外出先から iPad で気軽に使えるようになった!
(今回のエントリーは TeamViewer で外出先から書いた。)