[読書メモ]『知的ヒントの見つけ方』

p32
医療技術が進んだ今日、医者のいうことを普通に守っているだけで、本当のお迎えが来るまで、結構時間がかかるものらしい。

p69
ガルガンチュアは、テレームの修道院を作り、そこで修道僧たちに課した唯一のルールが、“FAY CE QUE VOUDRAS”(フェスク・ヴドラ=汝の欲するところをなせ)であったという。

p71
本当につらぬいたのは一介のもの書き精神だけだった。

p72
形式的には、日本にはいつでも報道の自由があることになっているが、日本のマスコミ人はそれをしばしば自己放棄(自己規制)して、報道の自由を自ら取り下げてしまうのだ。

p93
日本は宿命的に火山国であり地震国である。

p94
日本には世界の活火山の約 10% があり、世界の大地震の約 10% が起きている。

p103
「台風は会いたくない親戚がくるようなものだ」

p105
文章力は基本的に自己を見つめる力に比例する。内省力といってもよい。

p113
日本は国土の大きさにおいて世界で 61 番目の小国だが、日本が利用可能な海の広さ(領海プラス排他的経済水域=FEZ)において世界6位の大国である。

p124
予知予報はそもそも不可能とする考えのほうが強くなった。いまではむしろ大地震の発生を P 波の段階でいち早くつかんで、あらゆる機械装置をシャットダウンすることで、実被害を防ぐという工学的地震被災最小化の考えが強くなっている。

p126
4つのプレートのせめぎ合いの上に生まれ、存在しつづけた日本の国土は本質的に安定状態にはない。

p127
大破局から逃げて逃げて逃げまくることで生きつづけるというのが、日本人の宿命的生き方である(過去においても未来においても)。

p135
孫弟子とは直系の弟子ではなく、直系弟子から教えを受けた弟子という意味である。

p164
日本の自動車産業がなぜいま世界一なのかを調べていくと、必ず飛行機技術との結びつきがでてくる。

p175
事後法とは、被告人を訴追するにあたって、被告人が法を犯したとされる時点では、そもそもその行為を違法行為として裁くような、しかるべき法がなかったにもかかわらず、事後的に法を作って、その行為を罪としてしまうことをいう。これは世界のどの国でもしてはならないこととされてきた。

p176
個人史において、キーナン検事とタイムスリップ的に思いがけない接近遭遇をしている。

p187
全然わからない説明しかできない専門家って、いったい何なんだと言いたい。

p195
軍は、近代国家各国において、合法的武力を持つことを許された唯一の組織だから、武力行使にはさまざまな歯止めがかけられている。その最大のものが、シビリアンコントロールの大原則だ。

p272
ちょっと顔を上げて、周囲を見回してみてください。もしあなたが家の中とか電車の中でこの本を読んでいるのなら、目に入るモノほとんどすべてが人工物のはずです。都会生活を送る人の身の回りに天然素材がいったいどれだけあるでしょうか。世界は今や人工物であふれかえっています。

p280
人類の歴史、特に科学技術の歴史は失敗の連続です。あらゆる科学技術は失敗を踏まえて、ステップ・バイ・ステップで進んできました。

p287
バッテリードライブ

p293
かつて製造業で世界を圧倒していた日本は今や、テレビでは韓国、スマートフォンでも韓国、台湾、アメリカ、その他の電化製品でも中国などにシェアを取られています。しかしよく調べてみると、負けているのは最終製品だけで、それを作るための素材と部品では今なお圧倒的な強さを維持しています。

p298
「テクノロジーのレンズを通して見れば、本当に希少な資源というのはほとんどない」

p306
同じ状況でも、見方次第で、チャンスがないように見えたり、逆に、いくらでもあるように見えたりするのです。

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(1)創元推理文庫

pp18-19
いわゆる “幽霊の正体見たり、うんぬん” の一例じゃないかな__実体はなにもない。すべては心のやましさのなせるわざ。自分の行為を裏切りだと自覚しているから、相手の目のなかに、非難の色を読みとってしまうというわけだ[。]

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