以前一度観たことがある。やっぱり好き。もっと評価されるべきジブリ作品。

文化系的雰囲気がいいんだよなあ。

振り回され、翻弄される主人公。観ていてクラクラする。イライラしつつも、気が付けば完全に主人公に感情移入している。

嫌な人を好きになってしまう。そういう価値観をガラリと変える構造が素晴らしい。最終的にあの子を含め、周りのみんなが別物(=大人)になり、「あの頃は若かったよね」と振り返っている。若い頃はいい意味で「所詮高校生」なのだ。未熟なことを温かく見守ってあげよう。

要するに本作は「過去との付き合い方」を教えてくれる。自分の過去を「黒歴史」と呼んだりトラウマを抱えるのではなく、未熟だった過去を笑い飛ばす。そういう気概を持って生きたい。

ジブリは現実の話が好きかも。あまりにも「ジブリ的なもの」に飽きてきた。

評価:5/5