最近はすっかり Kindle での読書が普通になった。外出先、寝る前の読書は Kindle を使う。

それでもまだ紙の本のほうが読む冊数が多い。紙の本は家で普通に読むときだ。

以前は外出先は紙の本を持ち歩いていたが、読み終わって手持ち無沙汰になるのが嫌で、複数冊持ち歩いていた。重かった。Kindle を持ち歩くようになって、紙の本を読み終えたら Kindle という手順だったが、いつの間にか外出先では Kindle (および iPad での PDF 読書)のみになっている。紙の本はカバンに入れると痛める可能性がある。外出先で汚れるのも気になる。やはり紙の本は家で読みたい。Kindle は傷が付いてもいい。最悪壊れても買い直せばいい。汚れてもウェットティッシュで拭けばいい。Kindle は雑に扱えるのがいい。

寝る前の読書も Kindle がいい。寝落ちしてもオートスリープで電源が切れる(本ならしおりが外れたりしてどこまで読んだか分からなくなる)。部屋の明かりを消してもバックライトで読める(一応枕元のランプはつけて読書するけど)。また、毎日寝る前に Kindle を読む習慣ができたので、それが「入眠儀式」(眠る前に毎回同じ行動をすること)となって眠りにつきやすくなる。

外出用とベッド用と同じ Kindle を使おうとしたこともあった。でも、カバンに入れっぱなしにして枕元になくて困ったり(起き上がるのが面倒)、枕元に置きっぱなしにして外出先で Kindle がなくて困ったりして、複数台あるほうが便利だと気付き、結局複数台使っている。現在はさらにリビング用ともう一台持っている。

iPad の Kindle アプリも使えなくもないが(これなら無料だ)、長時間の集中した読書には Kindle 端末がいい。目がつかれにくいし、バッテリーは長く持つし、読書単体機能なのでウェブを見たりといった余計なことをしない(iPad だと通知が入ったり、他のアプリを開いたりしちゃうじゃないですか)。

また、Kindle だと線を引いた箇所をウェブで一覧確認できる。それをコピペすれば簡単にブログに投稿できたりする(多少テキスト置換で整形する必要はあるけど)。

Kindle: Your Notes and Highlights
https://read.amazon.com/kp/notebook

複数台の Kindle は Whispersync 機能を使って読んでいる箇所を同期できる。同じ本の続きを別端末に引き継げるのだ。でも私はこの機能は使っていない。同期がちゃんとされるのを信用していないし(たぶん大丈夫だろうけど)、複数の本を同時進行で読む方が読書体験的に意味があると思うから。別々の本が「化学反応」を起こすと信じている。

複数台の Kindle があると端末の区別をしにくいので、最近、購入年月および Kindle のバージョン名を書いたシールをラベルライターで作り、Kindle の裏側に貼った。

通常の Kindle Paperwhite のゴムっぽい肌触りより、私は無印 Kindle のプラスチックな肌触りのほうが好きだ。Kindle Paperwhite は傷や指紋が目立つ。ただ、無印 Kindle はバックライトがないのがネックだ。Kindle Oasis や Voyage も気になる。高いので買えていないけど、いつか所持したい。

Kindle は小細工をするとスクリーンセーバー(スリープ時の画像)を変更できたりする。好きな画像を Kindle に設定できて愛着が増す(複数の画像を設定し、スリープごとに毎回画像を入れ替えることもできる)。ただし、この作業は最悪 Kindle を壊してしまうので万人にはお勧めできない。そもそも Kindle の基本機能としてこれは公式に採用すべきじゃないかな。

もう一つ Kindle のいい点は電子書籍だから当たり前だけど、常に「新しい本」であること。私は本は綺麗な本で読みたい。だから図書館の本や中古の本は嫌なのだ。潔癖なのだ。本というのは1ページずつめくるという性質上、汚れやすいし、持ち歩いたりすると傷みやすい。他人の変な汚れが付いた本だと気持ちよく読めないじゃないですか。電子書籍はデータにすぎないのでその点クリーンである。私は紙の本は常に新品を買うし、傷まないようにとクローゼットの中に本棚を作り、そこに小型の除湿機を置いている。

以前は外出先でも書籍をダウンロードできたら便利だと WiFi+3G 版 Kindle を買っていた。でも、私は外出先でダウンロードすることがないと気付き、最近は Wi-Fi 版ばかり購入している。Kindle 内には何冊か未読本のストックを入れているし、外出先でどうしても新しく書籍をダウンロードしたいなら iPad のテザリングでダウンロードすればいい。

Kindle は定額サービスの Kindle Unlimited に加入している。Kindle Unlimited 対象書籍なら読み放題だ。以前は Kindle は本のセレクションが少ないなどと言われていたけど、Kindle Unlimited 対象書籍だけでなく、普通の Kindle 書籍も現在ではずいぶんと充実している。Kindle Unlimited の本だけでも十分読書できてしまう。

ただ、Kindle Unlimited は同時に借りられる本が 10 冊までとなっている。さらに借りたいなら、どれかの本を借りている本から外す作業が必要だ。これに関しては「コンテンツと端末の管理」という非常に扱いにくいページで管理する必要がある。自分が現在何冊借りているのかも分かりにくい。インターフェースを改善してくれないかな。

Amazon.co.jp: コンテンツと端末の管理
https://www.amazon.co.jp/hz/mycd/myx?ie=UTF8&aToken=Atza

Kindle の本が増えるのは嬉しいことだけど、のある意味でのデメリットもある。それは、Kindle 化された本は後回しになってしまうこと。紙の本だけだった頃は本がすぐに手に入らなっていた(ベストセラーなどを除く)。だから読みたいと思った本はどんどん購入していた。まさに「本との出会いは一期一会」だったのだ。本をどんどん買うから読書量も増えた。しかし現在は、読みたい本が Kindle 化されていたら絶版になる心配はあまりないので、読む優先順位が下がっていき、読みたい本のリストだけが膨らんでいくことになった。逆に電子書籍化されていない紙の本を優先的に読むようにしている。なお、読みたい本リストは 300 冊弱に膨らんで訳が分からなくなってきたので、私は FileMaker を使って管理している(以前は Evernote を使っていた)。

さて、ここで私の過去の Kindle 購入履歴をまとめてみることにした。

(1)2009.12.30「Kindle 2」

始めて買った Kindle はまだアメリカの Amazon から買う必要があった。白色でキーボード付き、WiFi+3G 。これは大学院生のころだ。

当時の Twitter を見ると、電車の中で使うのに勇気が必要だったみたい。なぜそこまで気にしていたのか分からないけど、iPad だって以前は電車で広げるのには勇気が必要だった(今は普通に使っている)。

その頃東京で住んでいたけど、Kindle を使っている人を1度だけ電車で見たことがある。いや、いまだに Kindle で読書する人を滅多に見ない。名古屋でも東京でも。Kindle 所持者を大量に見るのは読書会ぐらいだ。

当時大学院の図書館情報学の授業で「Kindle 持ってる人?」と聞かれて私だけが手を挙げ、いろいろ聞かれた。

英語しか読めないので、ホームズの原書を読んだりしていた。

(2)2011.2 頃「Kindle Keyboard」

これもアメリカ Amazon から購入。WiFi+3G、黒色。大学院の修了間近の頃だ。Kindle 2 よりはスタイリッシュになっている。

たしか Kindle Keyboard は改造して日本語フォントが入れられた気がする。

(3)2012.11.24「Kindle Paperwhite」

第1世代(Kindle 全体としては第5世代)、3G+WiFi 版。これは就職してからだ。ついに日本の Amazon で Kindle ストアがオープンしてすぐに購入。やっと日本語の本が買えるようになった。

その後これは壊れて使えなくなった。

(4)2016.10.24「無印 Kindle」

Kindle 全体としては第8世代の端末だ。これ以後 WiFi 版を買っている。

(5)2017.4.30「Kindle Paperwhite」

WiFi 版。第3世代(全体としては第7世代)。

(6)2017.11.13「Kindle Paperwhite」

5と同じものをもう一つ購入。