[読書メモ]『私のヴァイオリン』

p14
私はまた、みんなと遊んだり、一緒に何かをしたりすることになじめませんでした。ふつうの子供なら大好きなはずの運動会も遠足も、夏休みの臨海学校も、ほんとうに行きたくない。何とか理由をつけては休みたがり、いつも母を困らせていたようです。/運動が苦手だったので、学校の体操の時間もイヤでイヤで仕方がありませんでした。

pp30-31
公会堂のチケットもぎりの中にひとり、音楽界によく知られた女性がいました。その女性はなんとお金がなくてチケットを買えない音大生をタダで入場させてくれてたのです。[…]いまと違って、じつにおおらかな時代でした。

p61
日本と比べれば、ひどく不自由な生活でしたが、ロシア人はそれほど不自由とは思っていなかったようです。

p63
ロシアでは、何にでもしっかりとアイロンをかける習慣があるようでした。ルームメイトが洗濯した下着に一生懸命アイロンをかけているのを見た時には、もうびっくり。

p108
そもそもアメリカは「ほしいものは自分から勝ち取りに行く」という価値観の国。

p116
渡米直後こそ、開放的でエネルギッシュな雰囲気を楽しんだりもしましたが、他者を押しのけてのし上がっていくことをよしとするアメリカ社会の空気に、だんだん違和感を覚えるようになっていました。

p157
クラシックはポップスなどと違って、同じ曲でもアレンジしたり即興を入れたりということはありません。それなのに、同じ曲でも若いときの自分といまの自分の演奏を聴きくらべると、まったくの別物。年代を重ねることで、曲の理解が深まり、演奏に反映されているのでしょう。

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