[読書メモ]『翻訳スキルハンドブック』
p5
「意味は何となく分かるけれど、読みづらく、違和感のある」翻訳は、商品になりません。
p30
羽生善治さん[…]「将棋は『技術』と割り切っている」
p49
契約書やプライバシーポリシーといった法務文書には、大文字で始まる単語が頻出します。
p56
minute / minutes
分/議事録
p73
原文に関連する参考テキストを作業前に読む
p76
リサーチの出来が翻訳の質を左右する
p76
実はすべての時間を「純粋な翻訳作業」に割り当てられるわけではありません。
p100
英語の勉強を楽しむには何をすべきか。まずは1冊、英文法の本を手元に置きます。そのあとは、英語を介して、自分が本当に好きな趣味に没頭してみましょう。
p104
想定読者(あるいは対象読者)は、いわば翻訳の質を最終的に判定する人
p115
トランスクリエーション(transcreation)とは?
translation + creation を合わせた造語
→「原文の意味を言葉通りに伝える」以上に、「原文の持つメッセージやインパクトを読者に伝える」ことに重点を置く
→ 必要に応じて大胆な意訳が求められるケースも
p122
難易度の高い仕事にチャレンジするという精神はもちろん大切です。しかし一方で、一定の水準を超える品質を保証するために、「今の自分には荷が重すぎる仕事」は決して受けないと判断する力も、翻訳者にとって重要なスキルです。
p144
「原文と訳文の文の数は合わせなくても良い」ことが分かると、選べる表現の幅が広がります。
p147
「訳し上げ」という方法で、文の後方から訳すとスムーズに翻訳できる
p174
Done is better than perfect(完璧を目指す前に、まずは終わらせよう)というマインドで翻訳に取り組もう
p174
「ある程度のスピード感を意識しつつ作業を進める」ことも同じくらい大切であると、私は思います。
p175
「一度訳文を完成させないと、自分の翻訳を客観的に見直せない」
p175
頭で悩んでいる時間をなるべく短くし、ひとまず手を動かしてみる。
p196
「辞書で見つかったというだけで、これらの訳語をそのまま使って本当に良いのだろうか?」と立ち止まれる人は、翻訳者としてこれから大きく伸びていく人ではないかと思います。
p225
文章の内容自体はそのままに印象のみ変えるという、こうした変換テクニックは、翻訳の仕事はもちろん、ビジネス・ライティングなどでも役立ちます。
p227
読点とは、文章にとっての「息づかい」です。翻訳者はもちろん、ライターや作家など、使いかたには人それぞれ特徴があります。
p246
「読み手(想定読者)は、どんな情報を知りたいのだろう?」と、情報の優先度をいつも意識する習慣をつけると、明確で読みやすい役づくりに役立ちます。
p247
レジスターとは、「状況や話し相手との関係性、会話のトピックなどに応じた言葉遣い」のことです。
p268
原文と比較せず、訳文のみをチェックするプロセスは、思わぬミスを見つけるのに役立ちます。
p271
自分だけの「翻訳チェックポイント表」をつくる
p272
チェック作業をルーティーン化しやすくなる
p276
他の人に校正をしてもらう際のポイントは、「指摘されたエラーを気にしすぎない」ということです。
p293
「なるべく早いうちに自分の専門分野をひとつ、できれば2つ見つけること」
p293
どんな学びであれ、、今まで勉強してきたことが必ずどこかで活きてきます。
p318
翻訳を学ぶ際も、「真っさらな状態から始めよう」と考える前に、まずは「自分がすでに持っている知識で、翻訳に役立つものはあるだろうか?」と振り返ってみましょう。