2014 年以来久しぶりに東京国際映画祭へ行ってきた。

何しろ急に行くことにしたので、チケット予約に出遅れた。監督やらがゲストに来る回はすぐに売り切れているので、まだチケットが買える作品を適当に選んだ。

オンラインでチケットを予約すると QR コードがメールで送られてくる。それを当日スマートフォンかプリントアウトした紙を提示することで鑑賞券となる。私はスマートフォンは使わない。タブレットで表示するよりプリントアウトしたものを提示するほうがスマートだと思ったので、印刷して持っていった。

映画館ではスクリーン入口でスタッフがバーコードリーダー(ピストル型のもの)が繋がれたタブレットを持っている。リーダーで QR コードを読むとタブレットに座席番号が表示されるらしく「座席は H-14 です」のように言われた。

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観たのは2本で、その1本目が『いい意味で小悪魔』だ。

【いい意味で小悪魔】 | 第31回東京国際映画祭
https://2018.tiff-jp.net/ja/lineup/film/31YTT03

性を巡るティーネイジャーの物語。珍しくカナダ映画。そして、なぜか白黒映画。

なんだか、変な映画だった。わざと変にしているのか、あるいは単に映画として下手なのか、ちょっと微妙なラインの作品だ。

主人公たちがカメラ目線が多いのも変わっている。ティーネイジャーの話なので、視線を意識しているってことかな。

なるほど、この映画は未熟から成熟への成長を描く青春物語なんだなと思っていたら、どうも変。分かりやすい成長が描かれていないのだ。だからモヤモヤした。

そしてねえ、この映画は 88 分と短いはずなのに、妙に長く感じた。クライマックスっぽい音楽が何度もあるわりに、まだ続きがある。これが繰り返されていたからだと思う。

この映画を観て知ったが、ハロウィーンで仮装をするのは「子供がすること」らしい。なるほど、日本のハロウィーンへの違和感の理由が分かった。大人が仮装してバカ騒ぎをしていると、子供じみて見えるわけだ。

読書好き男子と読書好き女子の不器用な恋にはキュンキュンした。

フランス語の映画で、右側に縦の日本語字幕、下に英語字幕が表示されていた。女性が歌うように言う「ボンジュール!」にいつもクラクラしちゃう(好きになっちゃう)。フランス語が勉強したい。

今回は英語の勉強を兼ねて、右の日本語字幕は見ないようにして英語字幕だけを見るようにした。

すぐ後ろのカップルの話し声がよく聞こえた。初デートっぽい。この映画は初デートで観るにはちょっと気まずくなるタイプの作品だと思う・・・。

本作は、多分一般公開の上映はなさそう。まさに映画祭だからこそ観られる映画である。

映画祭定番の上映後の拍手があった。

映画の Q&A セッションの内容も公開されている。

「男と女の関係でアンフェアな部分はあるけれど、子供のためになるような映画を作りたい」10/27(土):Q&A『いい意味で小悪魔』|第31回東京国際映画祭
https://2018.tiff-jp.net/news/ja/?p=50943

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気のせいか音響がかなりいい気がした。

映画前のシネアド(一般広告)ではカメラ系の映像が多かった。映画制作者が観に来ているのを意識して、そういうスポンサーが付いているということかな。

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評価:3/5

鑑賞日:2018-11-3(土)16:05~(88 分)
映画館:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
スクリーン:スクリーン9
座席:指定席
料金:2300円(オンライン予約)プレミアムボックスシート
字幕版(字幕:手東紀子)