[読書メモ]『ポケットいっぱいの外国語』
p13
(外国語学校では入門クラスがいちばん儲かる)
p21
英語のように屈折性が失われ、中国語のような孤立語タイプに近付いている言語は、とにかく語彙が命。
p23
少ない教材を徹底的に学習する。本当はこれがいちばんいい。だけどみんな案外これが出来ない。情報の多い時代は不幸である。
p25
海外旅行だったらそれほどの語学力はいらない。買い物なんて、向こうは売りたい、こっちは買いたいなんだもの、通じて当たり前だ。
p35
体育会系英語をやりたいといいながら、声すら出そうとしない。これはテレビでスポーツ番組を見るだけで優秀なアスリートになれるつもりでいるのと同じである。
p46
ほとんどの人とは一生会わない。でも違う人がいることを実感してほしい。
p59
わたし自身が資格試験というものにことごとく興味がなく、自動車免許すら持っていないほどだ。だが教えろといわれれば仕方がない、TOEIC 問題集を使った授業もやらせていただきました(最近流行の慇懃無礼な表現)。
p62
科目を縦割りに見てはいけない。
p75
どの外国語も難しいものです。やさしい言語なんてありません。ただ日本人にとって、ロシア語は最初のほうに覚えなければならないことが集中しているようです。なかなか全体像が見えてこないので、不安になってしまいます。
p115
準備をするのがプロである。
p115
よせばいいのにひとりで反省会をしてしまうのだ。
p119
一般に見出し語の数が多い辞典ほど優れているように信じられている傾向があるが、そうではない。たとえば5万語の辞典と2万語の辞典を比べたとき、2万語の辞典は5万語の辞典の簡略版ではない。まったく別の編集方針で編纂されたものである。
p129
責任主体のないネット上の百科事典ウィキペディア
p133
「何カ国語」というが、言語の数と国の数は同じではない。
p134
そもそも、話すことだけで言語能力を判断するのはどうしてだろう? 英語をペラペラと話す人より、シェークスピアを読める人の方が語学力があると思うのだが。
pp143-144
原理主義者というのがこれまた攻撃的な人が多くて、「基本的である古典を修めていないとは何事か!」とか「勉強不足を恥じよ!」「教養がない!」ってな感じの人が多い。「真実を分かっているのはわたしだけだ」といいながら、自分では何も生み出さない。ズルいなあ。