[読書メモ]『日本人だけが知らないアメリカの「世界支配」の終わり』
- 読書
- 2018/10/08 Mon 06:47
p47
それは頑固という以外に理由は見当たらない。
p47
なぜアメリカは外交努力を放棄してしまったのか?
p131
施しをしても、貧しい人々は貧しさから抜け出すことはできない。貧しい人々は経済活動を盛んにせよと推奨されることもなく、生産的になれといわ れることもない。
p162
世界全体で見れば、アメリカ映画は最大の興行収益をあげつづけているわけだが、この10年ほどで、アメリカの世界映画製作数は 600本から700本前後にとどまっている。これは世界の映画製作総数のわずか8%を占めるにすぎない。インドは世界の映画の4分の1以上を製作してい る。
p196
貧困国が富裕国から資金を得ることで依存の度合いを強めるメカニズムに気づいてはいなかった
p203
アメリカはなおも変わらずイデオロギー的アプローチにこだわり、また搾取を主眼とする偏狭な政治的な目的を変えることもない。
p209
ブッシュ政権はアメリカの戦略的利益を追求するために、相変わらず外交ではなく武力行使に依存している。
p227
ここにはまさに牧歌的な新古典派主義経済学のファンタジーというべき思想が反映されている。
p250
トルコの加盟問題はEUの将来の可能性に関して試金石となるような意味を含んでいるのである。なぜならトルコは中東から中央アジアにまたがる戦略的に非常に重要な国であり、また劇的な文化的変化を経験した国でもある。事実、トルコは、大部分がイスラム教とでありながら、自由と民主主義の原則を遵守し、人権と法による統治を尊重する、21世紀の世界においてモデルとなり得る国家なのである。
p292
西側の価値観が失われることを懸念する人々は、この地球上に暮らす人々の基本的な信念には驚くほどの共通性があるという事実に気づいていない。 そのような共通性があるからこそ、ヨーロッパで生まれた人間がアジア諸国で暮らすことが可能となり、また日本人がヨーロッパを訪れても、快適であり、少な くとも恐ろしい思いをせずに過ごすことができるのだ。善悪に対する人間の基本的な思想は、世界のあらゆる宗教に反映されている。たとえば殺すことは人類共 通のタブーである。もちろん他人のものを奪ってはいけないというのも、あらゆる場所で共通する教えだ。