[読書メモ]『ピーター・ティール』
- 読書
- 2018/06/24 Sun 06:43
p4
現代世界の深刻な停滞を打ち破るのはイノベーションとテクノロジーだ。
p5
「競争」とは、それに巻き込まれた時点で負けなのだ。
p17
自分にはアウトサイダーと、内情をよく知るインサイダーという二つの側面がある
p21
「あそこの学生たちはアスペルガー症候群の対極にあります。やけに外交的で、自分の考えというものを持っていない。2年間もこういう連中と一緒にいると、群衆本能ばかりが発達し、誤った決断を下すようになってしまいます」
p25
私たち人間は模倣から逃れることはできない
p25
模倣こそ、僕らが同じ学校、同じ仕事、同じ市場をめぐって争う理由なんです。
p29
影響力を発揮するには学生新聞では不十分で、本でなければならない。
p32
「外から見ていると、誰もが中に入りたいと憧れるけれど、中に入ると誰もが飛び出したくなるんです」
p32
ティールはこの法律事務所で過ごした時間を、まるで刑期を数えるように「7か月と3日」と冗談交じりに語っている。
p32
でも変な話ですよね。『脱出』したければ正面入口から出て行って、そのまま戻ってこなければいいだけなんですから。でもあそこの人たちにとって出るのはとても難しいことでした。
p33
「完全に打ちのめされるような失敗をしたとしても、それがどうしたと言いたい。もっとやりがいのある道はいつだって見つけられるんですから」
p54
「ディアスポラ」〔元の国家や民族の居住地を離れて暮らす人びとのコミュニティ〕
p85
「壊れているものを探せ」__スタートアップの出発点は、いつでもこれだ。
p95
「高額な製品を売る場合、営業部門がないほうがうまくいきます。僕たちの成約額は 100 万ドルから1億ドルのオーダーです。このくらいの取引額になると、売り込みのさい、顧客は、僕たちの営業部長ではなくトップと直接話したがるものです」
pp99-100
エリート大学を想像してほしい。まわりには志を同じくする仲間が大勢いる。誰もがおそろしく優秀だから、それまでは特別扱いされてきた人間のここでは凡人でしかない。このことを認める度量が求められる。
p100
「壊れた」ものにとりくむ姿勢があればいい。
p107
教育機関は 19 世紀のままなんですよ。
p109
『考えを再構成すること』こそ、すばらしい『新コンテンツ』を生み出すカギだと僕は考えています。
p127
ティールによれば成功するスタートアップのカギは、「唯一無二であること」「秘密」そして「デジタル市場で独占的ポジションを確保していること」である。
p128
企業組織について、ティールには強いこだわりがある。創始者と社員は互いに調和のとれた関係で、同じ目標を追わなければならない。
p128
独占をめざそう。競争からはさっさと身を引き、他社との競合を避けよう
p129
競争は負け犬がするもの。まわりの人間を倒すことに夢中になってしまうと、もっと価値があるものを求める長期的な視野が失われてしまう
p131
「当たり前だと思っていたことを疑い、新しい視点で徹底的に考え直すのです」
p142
ゼロから1を有無のが「進歩」である
p154
ムーンショット・プロジェクト〔困難だが実現すれば大きなインパクトのある事業〕
p156
あっと驚くような例外はかならず存在する。
p177
ザッカーバーグはフェイスブックを早くからプラットフォームであり一種の OS だと主張してきたが、長い間本気にされなかった。
p191
だがそれは、「従うべきルール」がすでにある軍隊の根本精神にはそぐわない。
p216-217
スマートフォンは僕らの目を現実から逸らし、現実環境がひどく老化していることからも目をそむけさせてくれます。
p234
グローバル化は「コピー・アンド・ペースト」と同義で、ある地域の事業をただコピーして、他の地域でそっくりそのまま再現することだ。
p272
官僚主義的な大企業ではいいアイディアを活かす場所がない__そんな若者にとっては、スタートアップを創業することこそ、自らのアイディアを実現する最良の道なのだ。
p273
毎度のことだが、ティールは型にはまった考え方や既存制度に懐疑的だ。
p276
「できることの限界を押し広げよう」