[読書メモ]『翻訳というおしごと』
p8
翻訳はシロウトでも辞書を引きながらなんとかできることと、と見なされているわけだ。
p11
IT 導入に乗り遅れた翻訳者は、次第に仕事が減っていった。
p60
近年、機械翻訳でアウトプットされた文章を、わかりやすくすっきりした文章に編集して書き換える「ポストエディット」という仕事が翻訳関係の仕事の中に加わった。
p61
翻訳者として生き残っていくつもりなら、機械翻訳+ポストエディットではできない、何らかの付加価値を提供できることが大事になってくるでしょう。
p90
純文学作品は、大学などに勤務する文学研究者が翻訳することが多い。
p106
ほころびを大きくしているのが、「情報はタダで得られる」という読者の意識の変化である。
p119
話すことと訳すことは違います。
p128
「さすが、赤ん坊を産んだことも育てたこともない男性! 『産休=ゆっくり休む期間』だと思っているんだな」と私はちょっと憤慨した。
p132
目的を「英語の勉強」から「ネタ探し」に変えたところ、興味のある題材ということもあって読むスピードが上がった。
p138
自分ではなく「読者」を満足させる
p140
たとえいい評価でなくても何かしら反応があることは励みになります。
p148
勉強が好きな人でないと翻訳は続けていけない
p163
各自使用している机と椅子を写真に撮って、画像をアップして見せ合う企画も反響を呼んだ。
pp165-166
「下請け業者」意識で仕事をする翻訳者と、職人としてプロ意識を持って仕事をする翻訳者に二極化していることだ。
pp190-191
いざフリーランスの翻訳者/ライターになってみると、仕事は上司に命じられてやる受動的なものから、自ら考えて動く能動的なものに変わった。
p199
どれだけ切羽詰まっても徹夜はしない、と決めた。
p199
仕事部屋では、飲み物は飲んでも、食べるのはやめた。
p200
健康管理は仕事管理につながる
p214
まず、翻訳者として生きていくかどうか、期限を決めて決断すること。
p226
「自分が好きで面白いと思う分野については、知識をたくわえて詳しくなる。それをぜひ自分の強みとして売り込むべき」
p233
低い報酬額で仕事を受けてしまう人が多くなると、翻訳者全体の報酬基準を下げてしまいかねないことだ。