[TVドラマ][レビュー] “A Murder is Announced” (1985, 2005)
- Tv番組
- 2018/06/08 Fri 07:03
今週末のクリスティ講座の課題作品がアガサ・クリスティの『予告殺人』(“A Murder Is Announced”)なので、1985 年と 2005 年に放映されたテレビドラマを観た。
1985 年版がジョーン・ヒックソン、2005 年がジェラルディン・マクイーワン主演だ。
Agatha Christie’s Miss Marple: A Murder Is Announced (TV Mini-Series 1985) – IMDb
https://www.imdb.com/title/tt0087756/
“Agatha Christie’s Marple” A Murder Is Announced (TV Episode 2005) – IMDb
https://www.imdb.com/title/tt0442685/
小説を読んだ段階では、似たような登場人物が多数いるため、ちゃんと内容が把握できていなかった。しかし、やはり映像で観るとずいぶん理解できた。
1985 年版と 2005 年版を続けて観ると、断然 1985 年版の方が好きだ。そっちの方がミス・マープルがかわいらしいおばあさんだもん。2005 年はかわいくない。
それと、演出が 2005 年版は下手だ。犯人役に大物俳優なのも、予定調和でつまらない。いかにも “事件の鍵を握る人物” っぽいじゃないですか。
原作に忠実なのは 1985 年版だと思う。ちなみに 1985 年版にはジェレミー・ブレットのシャーロック・ホームズのドラマに出てくる俳優さん(刑事役だ)や、007 の『トゥモロー・ネバー・ダイ』のマネー・ペニーの俳優さんが出てきたりして、面白かった。
ミス・マープルは事件の整理をするためにキーワードをメモする。ポアロも手帳にメモをして整理をしていた。アメリカのドラマとかだと、壁一杯に資料や写真を貼って考えたりする。確かに映像的には画(え)になる。でも、実際の探偵としてはなんだかバカっぽい気がする・・・。
ドラマだけじゃなくて小説もだけれど、なぜ指紋を調べないのかな。指紋ですぐ犯人が分かりそう・・・。