[読書メモ]『少年をいかに罰するか』
- 読書
- 2018/06/06 Wed 06:47
p84
アプレゲール(既成の道徳・規範にとらわれない)型少年犯罪
p137
ピア・グループ(仲間関係)
p154
いじめられっ子に伝えるべきは、学校は人生のすべてじゃないから、自殺するくらいなら逃げ出せ、ですが。
p217
教育も可塑性を前提にしているから可能だと考えられている。
p225
特別法は一般法を破るというのが原則です
p239
「パレンス・パトリエ」、つまり「国親思想」で、国が少年の親代わりになるという思想です。
p243
どうしてそんな短いあいだに、「くよくよしないで頑張って」などと言えるのか。ふつうの感覚なら、被害者のことを思い、精一杯くよくよしてほしいと願うのが当然だと思うのですが
p310
お礼参り殺人
p370
僕たちが何が被害者の方たちの慰めになるだろうと考えたとき、カウンセリングを思い起こします。ですが、被害者や遺族の方々の多くは、一般に考えられているのとは大いに違って、カウンセリングは慰めにならないとおっしゃいます。文化性の違いなのかもしれませんが、アメリカのようにカウンセラーや臨床心理士のような専門家が駆けつけて、被害者の話を聞いても、「癒やしにはならない」という人がほとんどです。
p372
私は基本的に親子は他人だと思うのです。
p401
被害者から見れば、責任の所在はその個人にしかありません。「社会」が自分を襲ったとは思えない。
p404
ゲームやテレビは、暴力衝動などに代理満足を与えるのでいい
p407
大体、CTやMRIで断層写真を撮ってみて、脳に穴が空いているから何か以上が現れるといった説は、先端的な脳科学ではもう噴飯ものです。脳はある一部の部位が破壊されたとしても、神経ネットワークが再生されて、まわりの部分が破壊された部位の機能を代替する。小さな穴なんてしょっちゅう空いたり消えたりしている。