[読書メモ]『女王とプリンセスの英国王室史』
- 読書
- 2018/05/30 Wed 07:16
p75
現在のヨーロッパでは、ラテン語が流暢に話せるのは、カトリックの聖職者か、言語学を学んだインテリにほぼ限られているようだ。
p89
現女王エリザベス二世や嫡子のチャールズ皇太子、その長男のウィリアム王子も、実は左利きである。
p122
水兵の中から態度がよい者を選んだ「選抜組」をまず集め、新兵の訓練や、やがては陸軍の憲兵隊に相当する、一種の警察権を与えて、艦内の治安維持に当たらせるようになった。/この部隊はやがて、海軍組織からも独立した「海兵隊」という新たな部隊となるが、正式に結成されたのは 1664 年のことである。
p136
英国の近代史を語る上で、この「スエズ動乱」は避けて通れない。/なんとなれば、この、軍事行動の頓挫=エジプトからの撤退をもって、世界に覇を唱えた大英帝国の威光に終止符が打たれた、と記す歴史家が多いからである。
p141
英国王は伝統的に、自分のことを語る場合も、I ではなく We と複数形を用いる。/ところがサッチャーが、ある祝賀会で、I と言うべきところを We と言ったことから、何様のつもりだ、と王室筋からヒンシュクを買った。
p188
英国の映画やドラマは、ハリウッド製のように、強引にでもハッピーエンドにしたがる傾向は見られない
p192
もともとは悪意の産物としか思えない呼称を、いつの間にか自ら通称として定着させてしまうというあたりが、日本人にはいささか分かりにくい、英国流の屈折したセンス・オブ・ヒューモアなのであろう。