月例読書会に参加してきた。課題本は『ティール組織』。

課題本は2回読んだ。分厚いけど読みやすい。でも、ゴチャゴチャ書いてあるので、分かりにくい本だった。おそらく事例紹介にたくさんページを割いてあるせいだと思う。アメリカのビジネス書などでは証言(testimony)を並べるのが好きだからねえ。

それにこういう企業に対する調査なんてあてにならない。サラリーマン時代に私は総務で調査回答を担当していた。結局会社にとっていいことしか書かないんだよ・・・。

さて、3年前に脱サラした私は、現在はフリーランスになって充実した毎日を過ごしている。だから、今回の課題本を読んでいると嫌な職場を思い出してイライラしながら読んでいた!

私は本書の言う色分けは意味がないと思った。やたら細分化して考えるのは本質を見誤る。現実の組織は色分けして分類できるほど明確なラインを引けるものではない。いろいろな面があるし、流動的だし、曖昧だし、「何色かな」なんて考えるのはどうでもいいんじゃないかな。

本書を読んでたいていの人は会社組織のことを考えると思う。会社側としても社員側としても、目先のお金のことを目的にすると視野が狭くなってしまう。お金以外の目的を見つけないと長期的には失敗する。でも世の中はお金基準に走りがちだ。そのほうがイージーだから。

もう一つのイージーな組織運営方法は、脅しの論理で社員をコントロールすることだ。「そんなことをすれば○○になるぞ」と社員を支配し、社員側もそれを受け入れている。

私の解決方法はシンプルで、会社のトップと社員が目的を共有すること。本来会社と従業員は敵じゃなくてパートナーのはず。これは会社だけの話じゃなくて、夫婦とかでも同じで同じ目的を共有すればうまくいくと思うんだ。

会社で働いていると何も考えられなくなる。頭を使わない。私の言う「考える」とは「より良くしていく努力をすること」。「今のままでいいや」という発想は何も考えない人がすることだ。でも、言われていることをするだけで勝手に給料が振り込まれると、大多数の人はこの道を選んじゃうよなあ。

組織の中で意識を高く改革していこうと思えば思うほど、組織を辞めたくなるものだ。足を引っぱる人を振り払って、上に働きかけて・・・などとするより、辞めて自分で今すぐ始めたほうが手っ取り早いから(だから私は会社員を辞めた)。

私は新しい働き方を提示して世の中を良くしていきたいと思っている。やりたくないことをするのが普通になっている人に、やりたいことができる生き方を知ってもらいたい。別の言い方をすると、今の私のやり方で成功をしているところを見せつけたい。フリーランスになると、「やりたいことをする代わりに、お金の面では我慢して・・・」などと考えるのが普通だろう。でも、私はお金持ちになることは可能だと思っている。やりたいことをやっている限り、いくらでもクリエイティブに解決方法が見つかるからね。

フリーランスの生き方は大変だ、なんてことはない。やりたいことをやると、毎日忙しく、無駄なことをする時間がなくなる。充実したことだけに集中できる。

読書会では「サラリーマン、悪」みたいに言ってしまったけど、もちろん組織として社会的な価値を高めていくことは充分できる。個人だろうと組織人だろうと、イージーな方向に流れて思考停止するのではなく、一人ひとりが頭を使って行動すればいいんだ。