[読書メモ]『ホットドッグの丸かじり』

pp58-59
マルビというのは、いまの人たちはもう知らないかもしれないが、バブルの頃渡辺和博氏が提唱した分類法で、ビンボーな人をマルビとし、金持ちの人をマルキンとする分類法である。

p66
ためしに、満員電車の中で、
「立ち食い寿司食べたことある人」
と叫べば、多分一人も手が挙がらないと思う。

p72
カップルの男のほう三名、ピクリ。

p89
丸く巻く理由は、膜とケーキがとても可愛らしくなるからです。

p92
あなたはかじりつきたいのか、かぶりつきたいのか、これによってあなたの進路は決まります。

p97
世界最初のおかずである。

p106
駅弁は、
「列車が揺れていてこそおいしい」
と言われている。

p141
実はこれは人参君が望んだことなのだ。出世を望まなかったのだ。

p151
役員C あんまり働きはないが、いわゆる癒やし系の社員としては有効であると。
役員D 最近は犬なんかも雇うっていうからね、癒し系社員とか言って。

p153
みんな辞めてもらいましょう。退職金山積みで。

p156
大体さあ、イタリア料理の店って店名とか料理名がキザったらしいよな、イル・ジメッロとか、タリアテッレとかボイエッロとか、促音の下にラ行がきたらおれたち日本人はそういう言い方がないから発音しづらくてしょうがないんだよ。ほんとに、もー

p159
そういう人たちは人目を忍んで会合を開く。

p172
それは好都合。

pp175-176
あのー、タレントのランキングってありますね、好きなタレント、嫌いなタレント、抱かれたいタレント、抱かれたくないタレンとかいうの。/あのランキングでいつも不思議に思うのは、好きなタレントの上位にいる人は、必ず嫌いなほうにも上位にランクされていることです。/真の人気者とはそういうものなんですね。個性が強くなければアピールするものが無いわけで、それでは人気どころではない。/その強い個性は、当然好む人もいれば嫌う人もいる。

p180
広島のもみじ饅頭と名古屋のウイロウとでは、どっちがより力強く渡せるのだろう。/ぼくの勘では、もみじ饅頭の勝ちのような気がする。/もみじ饅頭のほうがより陽気で、そこから旅の話題が広がっていくような気がする。/ウイロウはどちらかというと陰気で、そこから話題が広がっていかないような気がする。

p182
昨今のテレビのグルメ番組のように、何かを一口、口に入れたタレントに、
「さあ、どうなんだ? そのものの味はどういう味だ? エ? ン? どうなんだ? どうなんだ? ン? エ?」
という風潮

pp185-186
人生のような自分の力ではどうにもならないものは別にして、人為的にどうにでもなるものは、“いいことはあとで"という構成にしようとする。
先憂後楽。苦あれば楽あり。
どうやら人間は、“少しずつ幸せになっていく"というのが好きらしい。
“少しずつ不幸になっていく"というのは嫌いのようだ。
食事にもその考えはあらわれる。
おいしいものはあとで、という方針の人は多い。

p195
先日テレビを見ていたら、混ぜ食いの国韓国では、かき氷もグジャグジャに掻き混ぜて食べているシーンがあった。

p214
日本人はパエリヤを、
「どうもいかがわしい奴」
とか、
「インチキくさい奴」
と思っているところがあるような気がする。
日本人はごはん物に関しては大変な自信を持っている。

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