『ちはやふる』最新作は今月東京に行った際に、私が「宇宙で一番好きな映画館」で観る予定だ。

その前に過去作の復習。まずは『ちはやふる -上の句-』。映画館で2回観て、Amazon ビデオで1回観ていたが、何度も観るぐらい好きな映画なので、改めて Bluray(DVD とセットになったもの) を購入し、それを鑑賞した。

Amazon では新品がなく楽天ブックスで購入したが、おそらく上の句と下の句がセットになったものが近いうちに販売される予感がする。

このブログで『ちはやふる -上の句-』の感想を書くのは初めてなので、以下は以前思ったことも含まれている。

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やっぱり好き!

最初はマンガっぽい演出に、「またよくあるダメ映画か」と思って油断して観ていると、後半になるにつれてぐいぐい物語に引き込まれていく。

細かい演出とかがちゃんと計算されていて、よくできた映画だなあと思う。特に着目はされていないけど、机君が実はきちっとメモを取っているような、そういう細かいディテールにも気を配っているのも好き。

あの、高校の建物の感じとか、自分が通った高校と雰囲気が似ていて(もちろん違う高校だけど)、なんだか高校の頃を思い出してしまう。ただ、あんな青春はなかったし、そもそもあんな美女はいません。

ただ、大事なシーンが抜けていると思う。百人一首を暗記するシーンだ。ただのスポーツ映画になっている。これからカルタを始めた人もいるんだから(机君みたいに)、暗記シーンも入れてほしかった。一見地味なシーンかもしれないけど、実はワクワクするようにできるはず。

精神論や気合いに重点を置くのような、ヤンキーっぽさも私は好きじゃないなあ。

一番納得いかないのは、「カルタで日本一になるってことは世界一になることだ」と言っていたこと。それは絶対違う!!! 世界一っていうのは世界の人と闘って勝ってから言うものだ。日本にしかないもので(たぶん日本にしかないよね?)、日本一だから世界一などと言っているのは、世界規模で考えているようで、これこそ日本ローカルな思考だと思うんだ。こんなことを言っているから世界と勝負できないんだよ・・・。

とはいっても、ときどきウルウルしちゃうし、最後「がんばれ!」といつの間にか応援しているぐらい、ファンになってしまう映画だ。

『ちはやふる -下の句-』も続けて観よう。

評価:5/5