普段通う読書会では感想を話し合うことを「アウトプット」と呼んでいる。でも、真の意味で「アウトプット」している人はどれだけいるのかなと疑問に思う。

本に書いてあることを実践し、結果を出すところまでできて初めて、アウトプットしたと言えるのではないだろうか。感想をチョロッと話して、「あー勉強した」と満足してはいけないと思うんだ。

実際は、本を読んで実践する人は 100 人に1人しかいない。さらに、結果を出すところまでできる人は 1000 人に1人ではなかろうか。

扱う本によっては「そもそもどう実践するんだ」ということもある。例えば地政学の本を読んだって、何を実践すればいいのか分からないということもある。アイデア次第で何らかのことはできると思うけど、それでもアイデアが浮かばなければ、関連本を読むだけでも実践になる。複数の本を読むことで他の視点を取り入れ、知識を深め、その世界について詳しく知る一員になれるだけで、大きな社会的貢献をしている。

だから、読書会に参加する前の準備段階で実践は始まっている。関連本を読むことはできるからね。

映画の会や読書会に行ってもほとんどの人が関連映画や関連本を観たり読んだりしていない。真剣に参加しているつもりの私は苛立ちを覚えていた。

でも逆に言えば、関連映画を観たり関連本を読むことがブルーオーシャンだと気付いた。簡単に抜きんでた人になれたり、ビジネスチャンスを掴んだりできる。