読書家にとって問題は、増え続ける本の管理である。

以前はブック・キープ・サービスや minkura といった保管サービスに本を預けていたことがあったが、他人に物を預けるのはリスクが伴う。私の大切な蔵書も、結局連中には「他人の物」にすぎず、扱いが雑なのだ。

ブック・キープ・サービス・プラス Book Keep Service Plus – 東京書庫株式会社
http://www.tokyo-shoko.com/bksp.html

200円から始める。箱で預ける自分の倉庫。minikura
https://minikura.com/

あるいは BOOKSCAN のようなサービスでどんどん蔵書をPDF 化したこともあったが、結局本は本の形で読むのが一番だと気付いた。

BOOKSCAN(ブックスキャン) 本・蔵書電子書籍化サービス – 大和印刷
https://www.bookscan.co.jp/

そうなるとやはり自宅管理をすることになる。

そこで問題となるのが、いかに本を痛まないように保管するか、ということである。何しろ巨大な家に住んでいるわけではないので、多かれ少なかれ本置き場は居住空間と場所を共有する。

つい最近までほぼワンルームマンションのようなところに住んでいた。キッチンで料理したり、入浴後は、狭い部屋ではあっという間に部屋の湿度が上がる。夜寝ているだけでも、人の呼吸は湿度を上げる。もちろん雨の日は最悪だ。湿度計を買ってみると、常時湿度が 60% を超え、時には 70% を超えることに気付いた。本にとって高湿度環境での保管は危険らしいので、これは大変だ。

対策として、まず行ったのが、本を隔離空間に置くこと。具体的には、クローゼットの中に本棚を作った。これでいくらかマシになる。

次に温度・湿度をモニタする装置を Raspberry Pi で作った。湿度が 65% を超えるとTwitterを通じて警告が出るようにした(Raspberry Pi は IoT 的なことが簡単にできる!)。警告が出たら、湿度上昇の原因を解明して、対策を考えるわけだ。

最後が Amazon で小型の除湿機を購入し、クローゼットの中に設置すること。加えてダイソーで買える大きな除湿剤も置いた。10 日に一度程度除湿機の水を捨てる必要があるが、これは結構効果があった。

現在は引っ越しして戸建てに住んでいるので、本棚を二階クローゼットに入れた。水場から離れたので、湿度上昇をあまり気にしなくても済むようになったが、除湿機の設置や湿度のモニタリングは続けることにした。

***

本エントリーを執筆後、やはり BOOKSCAN をバリバリ使うことにした。その経緯については以下のエントリーを参照。

[読書] やはり欠かせない BOOKSCAN – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/11/03/cannot-stop-using-bookscan/