最近つくづく思うのが、表面的な言葉に依存しすぎる人が多いということ。平野啓一郎さんの以下のツイートも同じことである。

平野啓一郎 on Twitter: “ツイッターは、アイロニーが通じない。”

表面的な言葉尻にこだわってはいけない。発話者がなぜそういう発言をしたのか、意図は何かと、文脈を意識して考える癖をつけないと。

なぜそれができない人が増えたか。やはり最近の LINE のようなテキストベースで「文脈があってないようなコミュニケーション」が台頭してきたからだろう。

言語学的に言うと「意味は文脈にある」ということである(大学時代の私の専門は言語学だった)。語学を学ぶと言葉に意味があると考えがちだ。「Hello. = こんにちは」が絶対的に揺るぎないものものだと考えてしまう。でも、Hello. という言葉そのものに意味があるのではなく、文脈によっていくらでも意味が変容するのだ(言語学を学ぶ人でも、これをちゃんと分かっている人は少ない気がする)。

これは情報発信者としては悲しいことなんだよ。意図したことが伝わらないから。それどころか誤解を生んだり、そのせいで関係が悪化したり。私は昔から言葉遊びが好きで、常に言葉遊びばかりしている。でもそれがちゃんと伝わらないことが多く、ショボーンとなる。ユーモアが伝わらなかったり、場合によっては嘘つき呼ばわりされる。違うよ、もっと話し手の意図を読み取ってよ!

しかし、読み手や聞き手に期待するのは無理がある。発信者側が丁寧に伝えるしかないんだろう。。