イギリス旅行で湖水地方に行ったことを書いた。

[イギリス旅行] Lake District – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/10/23/review-lake-district/

また映画『ミス・ポター』のレビューも書いた。

[映画][レビュー]『ミス・ポター』 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/10/28/film-review-miss-potter/

この流れで、現在名古屋市博物館で開かれている「ピーターラビット展」に行ってきた。

開催情報(名古屋) | ビアトリクス・ポター™生誕150周年 ピーターラビット™展
http://www.peterrabbit2016-17.com/info_n/

いやー、失敗しました。やはり、映画を観ることも、ピーターラビット展も、イギリス旅行に行く前に済ませておくべきだった! ちゃんと知識があれば旅行がもっと違ったものになっていたはずだから。ちょうど旅行に出発した日も、タクシーの中にピーターラビット展のチラシが置いてあり、「そういえば名古屋で展示があるんだった」と思い出したのだ。ちゃんと行きたいイベントはカレンダーに記入しておこう。

さて、肝心のピーターラビット展は土曜日に行ったせいか、激混みでした。あと1週間で終了するのも影響しているのかもしれない。

今回は博物館で開催されているが、内容はイラストが中心で、ほとんど美術展だった。私はあまり美術展というものが好きじゃない。よく分からないもん。今回も膨大なイラストを見るうちに、どれがどれだか分からなくなり、いまいち興味が湧かなかった。そもそも人が多いので、群がっているところは飛ばして、人がいないところだけをチラリと見た感じ(美術館ではいつもそんな感じだ)。

しかし、私にとって意味があったのは展示の4分の3を占めるイラストよりも、ラスト4分の1のビアトリクス・ポターの生い立ちのセクションだった。

ビアトリクス・ポターは偉大な人である。周囲から馬鹿にされながらも自分の好きなイラストで出版を実現し、ビジネスで大きく成功した(映画では最初から出版社を通じて出版していたが、実際最初は自費出版だった)。しかも、イギリスの自然を守るという社会貢献に重要な役割を果たしている。親の反対を押し切り、自分が本当をやりたいことを貫いた。これらは素晴らしいことではないか。しかも 100 年以上前のビクトリア朝時代の女性がやったのがすごい。女性の地位が低かったあの時代にこれほどのことをやってのけたなんて。

「ピーターラビットかわいい〜」なんて言うだけじゃなくて、そういう部分にも注目してほしいんです。

このことに、じわりじわりと気付いたのは、展示会を出てからしばらく経ってだった。

湖水地方に行ったときはピーターラビットなんて興味がなかったので全然面白くなかったのに、今ではすっかりビアトリクス・ポターのファンになりました。

ショップでは公式のガイドブックを購入。しっかりしたハードカバーの本で内容も充実している。2000 円。

もうちょっとビアトリクス・ポターについて関連書籍を読んでみたいと思う。