自動車免許証の自主返納手続きをした
- 一般
- 2017/09/22 Fri 07:03
私は IQ を下げることをしないようにしている。だから、お酒は飲まないし、テレビは見ない。そしてやりたくないことはしない。世の中 IQ が下がった状態のことをさせられている人ばかりだから、不幸が連鎖していくのだ。
私にとってもう一つ IQ を下げることといえば、車の運転だ。運転は苦手なんだよ。苦手で嫌々ながらやるから、「えいやっ」としてしまうことがよくある。これまで奇跡的に事故は起こしていないが、すぐにでも事故を起こしかねないマインドで運転をしてきた。私自身のためにも、社会のためにも(=事故を起こす社会的損失)、私は運転をしてはいけない人間なのだ。
今年沖縄に行った際はレンタカーを借りて「美ら海水族館」へ行った。私が運転するとうまく車線変更できずに、「あわわわわ!!!」と流されて曲がるべきところで曲がれない。ワイフも運転がうまくはないけど、運転がうまくいかないことで、プチ喧嘩になった。運転は夫婦の仲にまでひびを入れてしまうのだ。
運転は年に数回、実家に帰省した際に親の車で運転する程度だ。そのため、ストレートでゴールドカードを所持することができて、今に至っている。
現在は名古屋市内に住んでいるので、地下鉄でどこにでも行ける。クロスバイクがあるので、少々の距離でも出掛けられる。
よし、運転、やめちゃいましょう!
故やしきたかじんさんが、運転免許証は中途半端に持っていると運転してしまうから、免許証は持たない、と言っていた。彼は最初から免許を取得していないのか、途中からやめたのか分からない。でも、言っていることは正しい。気軽な本人確認証として免許証は持ち歩き、「必要なものだ」と錯覚してしまう。実家に帰ると親に運転させるのが悪いからと自分で運転をしてしまう。免許証は所持しているだけで、「いつも持ち歩かなきゃいけない」し、「必要なら運転しなきゃいけない」と思ってしまう。自分自身を縛る道具なのだ。
だから、運転を「できない状態にする」決意をしたのだ。
運転免許証には「自主返納」という制度がある。主に運転に自信がない高齢者が、免許証を返納することである。高齢者の場合、返納することでお店で割引を受けたりできる。社会的には本音として、お年寄りには運転してほしくない、ということである。
愛知県では免許証を自主返納した人はラーメンが割り引きになると BBC の記事に載っていた。
Japan’s elderly drivers swap licences for noodle discount – BBC News
http://www.bbc.com/news/blogs-news-from-elsewhere-38077426
この記事の真の意図が私には分かる。イギリス人に笑われているんだよ。イギリスは高齢者は公共交通機関が無料になる。免許証の返納などさせなくても、自然と高齢者が公共交通機関を利用し、運転をしなくなるような仕組みになっている。日本のラーメンの割り引きなど噴飯物なのだ。
話を戻そう。免許証の自主返納は、高齢者でなくてもできる。私はこれを利用することにした。
名古屋市:運転に不安を感じている方は、運転免許の自主返納をご検討ください(暮らしの情報)
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000013784.html
どうしても車が必要なシチュエーションでは、ワイフに運転してもらえばいいし、タクシーもある。万が一どうしても運転をする生活になったら、また免許を取得すればいいではないか。でも最初から、これからは運転しない生活になるように、人生を設計していけばいいのだ(都心に住んだりして)。
運転嫌いとしては自動運転の自動車には大いに期待している。あるいは、お抱え運転手を持てるぐらい私がリッチになるのを目指そう。
さて、自主返納は運転免許試験場あるいは警察署の交通課で手続きできる。私は近くの警察署へ行ってきた。警察署での自主返納の受付は平日の 9:00-11:00、13:00-15:00 だ。
必要なのは運転免許証、2.5x3cm の写真だ。念のためマイナンバーカードと印鑑を持って行ったが不要だった。
交通課のおじさんに「免許証の自主返納をしたい」と伝えるとビックリされた。「大丈夫?まだお若いのに」「後悔しない?」などと言われた。若い人の自主返納は初めてだと言う。ちょうど別の人が自主返納の手続きに来ていたが、その人は若くなかった。
私は最近転居したばかりなので、まず最初に免許証の住所変更をする必要があるという。書類を書き、持参していた住民票を渡した(住民票はコピーされて返却される)。
そして、免許証の取り消し申請書を書いた。
ここで勘のいい人はお気付きだと思うが、「自主返納」という言い方は、主体的に免許を返納したという意味合いを出すためのネーミングである。「免許証の取り消し」と言うと、事故やらで免許証を剥奪された感が出てしまうからだろう。
運転免許証を返納すると本人確認証がなくなってしまうと思う人がいるだろう。心配は要らない。自主返納をした人は「運転経歴証明書」の発行をしてもらうことが可能だ。その名の通り、過去に運転免許証を取得していたことの証明であり、ルックスは運転免許証と似たカードである。これを今後は本人確認証として使える。運転経歴証明書を本人確認証として使えないと言われる場所があったら、パスポートなりマイナンバーカードなり保険証なり、代わりの本人確認証がある。
運転経歴証明書は発行手数料として 1,000 円掛かる。別の窓口で収入証紙を買って、申請書に貼り付けた。
警察の人が運転免許試験場へ電話し、運転免許証の取り消しの処理をすることになった。これに 15 分程度時間が掛かるということで待たされることになった。なお、ここでも電話の向こうで、若い人が自主返納をすることに驚いていたらしい。
その後「申請による運転免許の取消通知書」と、穴を2カ所開けられて使えなくなった免許証を渡された。運転免許試験場が発行する運転経歴証明書が2週間ほどでできるので、それまで警察署からの電話連絡待ちだ。取消通知書と旧免許証を警察署に持参することで運転経歴証明書を受け取れるそうだ。