[読書メモ][Kindle]『弱いつながり』(2回目)
- 読書
- 2017/08/24 Thu 06:48
1回目の読書メモ↓
[読書メモ][Kindle]『弱いつながり』 – 読書ナリ
https://dokusho.nary.cc/2017/05/26/reading-notes-yowaitsunagari/
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連想のネットワークを広げるには、いろいろ考えるより、連想が起こる環境そのものを変えてしまうほうが早い。同じ人間でも、別の場所でグーグルに向かえば、違う言葉で検索する。
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インドについての情報は、ブログを書く人々の行動によってフィルタリングされているということ。
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ツイッターに代表されるソーシャルネットワークは、基本的に無料だからお金のない若者がいっぱい集まって来る。有名人はそんな「お金のない若者」の人気を取らなければならない。
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世のなかの人生論は、たいてい二つに分けられます。ひとつの場所にとどまって、いまある人間関係を大切にして、コミュニティを深めて成功しろというタイプのものと、ひとつの場所にとどまらず、どんどん環境を切り換えて、広い世界を見て成功しろというタイプのもの。村人タイプと旅人タイプです。
Location: 360
村人であることを忘れずに、自分の世界を拡げるノイズとして旅を利用すること。旅に過剰な期待をせず(自分探しはしない!)、自分の検索ワードを拡げる経験として、クールに付き合うこと。
Location: 383
日本では、無理して海外旅行なんか行かなくてもグーグルストリートビューがあるからいいという気分が支配している。でも現実には、航空券の価格は急速に下がっているし、新興国の観光地化もどんどん進んでいる。
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観光なんてものごとの表層を撫でるだけだから、観光で行くぐらいならむしろ行かないほうがましだというひともいます。しかしそれは違うと思います。表層を撫でるだけだろうとなんだろうと、どこかに「行く」というのは、それだけで決定的な経験を与えてくれることがある。
Location: 534
どんなに客観的な情報を並べても、だれも見てくれないのであれば意味がない。情報の提示だけでなく感情の操作も必要だ、というのがチェルノブイリ博物館の思想なわけです。
Location: 573
身体を一定時間非日常のなかに「拘束」すること。そして新しい欲望が芽生えるのをゆっくりと待つこと。これこそが旅の目的であり、別に目的地にある「情報」はなんでもいい。
Location: 575
「ツーリズム」(観光)の語源は、宗教における聖地巡礼(ツアー)ですが、そもそも巡礼者は目的地になにがあるのかすべて事前に知っている。にもかかわらず、時間をかけて目的地を廻るその道中で、じっくりものを考え、思考を深めることができる。観光=巡礼はその時間を確保するためにある。旅先で新しい情報に出会う必要はありません。出会うべきは新しい欲望なのです。
Location: 583
情報はいくらでも複製できるけど、時間は複製できない。欲望も複製できない。情報が無限にストック可能で、世界中どこからでもアクセスできるようになったいま、複製不可能なものは旅しかないのです。
Location: 682
証言というのはかくも不安定なものです。トラウマもまた、それそのものが言語的な記憶である以上、絶対視することはできません。
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実際には、休日の六本木ヒルズは、富裕層でもなんでもない、一般市民が遊びにくる一種のテーマパークになっている。
Location: 870
そもそも人間は、民族や歴史の差異にかかわらず、みな同じ身体をしている。となると、求めるものにそこまでバリエーションがあるわけでもない。
Location: 910
子どもができたのはとても幸せなことですが、やはり仕事の効率は落ちます。
Location: 911
人生のリソースには限りがあって、ずっと最先端の情報を取り続けるのは無理なんだな、と思うようになりました。
Location: 1,152
みなが、おれが当事者だ、まずはおれの話を聞け、おれのほうが抑圧されているんだと叫び合う状態では、議論は成立せず、政治は利害調整しかやることがなくなってしまうことでしょう。