ソフトバンクのプリペイド携帯電話に加入した

サラリーマンを辞めて分かったことの一つが、「最も価値ある資産は時間」であること。時間に価値があるとはどういうことか。それは自分自身に価値があると気付くことなのである。

自分に価値がないと思う人はテレビやゲームで簡単に時間を捨ててしまう。私は自分に価値があると分かっているから、読書をして自己投資をしたり、無駄なことに一切時間を使わないようにしている。時間を有益なことに使えば使うほど、自分は何かを生み出せると信じているからだ。

勝間和代さんは自分の時間を奪うモノや人を「時間泥棒」と呼んでいる。だけど、その言い方だと時間を勝手に奪う人がいるみたいな語感だ。私は時間を無駄にすることを「時間をドブに捨てる行為」と呼びたい。時間を生かすも殺すもあなた次第である。あなたの責任だ。時間を奪うモノや人にきっぱり「ノー」と言おう。

私から時間を奪うモノの一つは「電話」」である。電話は一方的に掛かってくる。「今から1時間後に5分間、電話を掛けてもいいですか」と聞いてくる人なんていない。電話は否応なしに私の時間を奪うのだ。「電話が便利」と言うけれど、それは掛ける側の都合にすぎない。

私は2年前に電話をやめた。スマートフォンはデータ通信のみにしている。通話はできない。もっと早くやめておけばよかったと思っている。電話がなくてもたいていはメールやチャットで済む。用事があるなら、行ける距離なら自分で相手のところまで行く。

でも申し込みや問い合わせ等で、どうしても電話が必要なときがある。その時のために IP 電話を使う。IP 電話としては FUSION IP-Phone SMART を使っている。基本料金が掛からず、使った分だけ通話料を支払う仕組みだ。

スマホの通話料をトコトン安くする | FUSION IP-Phone SMART
https://ip-phone-smart.jp/

掛かってきた電話はすべてスマート留守電へ転送。留守番電話のメッセージがテキスト化され、音声ファイルと合わせててメールで届く(アプリ内でも見られる)。テキスト化されているから、音声を聞く必要すらない! 画期的なサービスだ。着信があれば、留守電を聞いて(読んで)、返信は基本的にメールなどで行うようにしている。

読める、聞ける、新しい留守番電話サービス「スマート留守電(スマ留守)」|ソースネクスト
http://www.sourcenext.com/product/smart-rusuden/

SNS の本人確認や二段階認証のために SMS が必要な場合があるので、iPhone のデータプランは SMS 付きのもの(音声通話が付かないプラン)にしている。

IP 電話サービスは 0120 への発信に対応していないことが多い。FUSION IP-Phone SMART もそうだ。でも、ブラステルは 0120 への発信に対応している。050 Free というアプリでブラステルが使えるので、0120 への発信の時だけブラステルを使っている。

ブラステル|050 Free(050フリー) – Brastel
https://www.brastel.com/personal/apps/jpn/

このようにして、通常の電話を契約していないので、通信費が大幅に安く済む。何より私の大事な時間を守ることができる。

参考:
読書のためにTVを見るのをやめ、電話をかけるのをやめ、次にSNSをやめた – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=mbWQJIyXbks

***

ただ、IP 電話でもどうしてもできないことがある。まず、119 等の緊急通報用電話番号へ掛けられないこと。

そして、IP 電話からの電話を受け付けないところもある(サポートセンターへの電話など)。

私が電話を掛けることは3ヶ月に1回程度。緊急通報は滅多に掛けることがないとしても、サポートセンターへの電話は必要なときは時折ある。ワイフの電話を借りるのも手だけど、電話というパーソナルなツールは自分のものを使いたい。

先日サポートセンターへの電話をしたので、これを機に電話を持つことにした。とはいっても、あくまで緊急用である。IP 電話が使えない「どーしても」という時のみのためである。だから極力安く済ませることを考え、プリペイド携帯電話に加入することにした。

調べたところ、プリペイド携帯電話はソフトバンクと au がやっているようだが、私はソフトバンクにすることにした。ソフトバンクのプリペイド携帯電話は「シンプルスタイル」と呼ばれている。

シンプルスタイルは基本使用料0円。3000 円からチャージでき、チャージした金額の有効期限は 60 日間。有効期限が過ぎるとチャージ金額は失効するが(60 日の間にチャージすれば金額を引き継ぎ可能)、電話番号はチャージの有効期限が切れてからも 360 日間は有効。360 日の間に再度チャージすれば利用を延長できる(回線を維持できる)。なお、チャージ金額が失効していても電話の着信や SMS の受信できるので、着信・受信専用として使うことができる。

また、SMS はソフトバンク同士なら送受信できるが、他社ケータイへの送信はできない。

シンプルスタイル(プリペイド携帯電話) | 料金プラン | モバイル | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/prepaid/

利用有効期間と電話番号有効期間 | シンプルスタイル(プリペイド携帯電話) | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/support/prepaid/about/term/

プリペイド携帯電話は通話料も割高だ。しかし、私のように電話を滅多に掛けず、必要に応じてチャージするようにすれば、3,000 円で 60+360 日 だから、最低月 214 円で回線を維持できる(実際は適宜チャージするともっと掛かる可能性もある)。

さて、どうせなら機能を絞ったフィーチャーフォン(ガラケー)がいいなと思った。逆にかっこいいからね。そこで選んだのが 301Z というストレートタイプのフィーチャーフォンだ。

301Z | 製品を一覧からさがす | 製品情報 | モバイル | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/products/list/301z-prepaid/

早速ソフトバンクショップへ行ったら、在庫がないという。直営店ならあるかもと言われ、直営店へ行ったら、そこでもないそうだ。ソフトバンクのオンラインショップで買うことを勧められた。

在庫のあるショップを調べてもらえるかと聞いてみたら、できないという。おいおい、新規契約ってお店側からしたらすごく「大事なお客様」だと思うんだけど(私は客だからといって威張る気は全然ないけど)、それぐらい検索したり電話したりして調べなきゃ(簡単にできることだ)。客を失うことになるよ。ヤレヤレ。

ネットで買おうかなと思っていたところ、そのことを Twitter でつぶやいたら、ヤマダ電機で 301Z の在庫があるという情報を教えてもらえたので早速行ってみたら在庫があり(在庫はホワイトのみ)、契約することにした。

端末は税込みで 4,000 円だった。契事務手数料は 3,240 円。

また、購入時には 4,000 円分の無料チャージがつく(60 日間有効)。

無料チャージ付きシンプルスタイルプラン提供条件書 [PDF]
https://cdn.softbank.jp/mobile/set/common/p/pdf/prepaid/free-charge-prepaid-plan-conditions.pdf

お店では端末代の 4,000 円を支払い、事務手数料は無料チャージ金額から差し引かれる。すなわち、760 円分がチャージされた状態で渡される。

デフォルトでは通話と SMS が使える状態だが、ソフトバンクのメールを利用することもできる(308 円/月)。これは自分で別途申し込むことになるが、私は不要なので申し込まない。

店頭での契約では免許証を提示。お店の人は iPad ですべて手続きをしており、iPad で免許証の写真を撮ったり、私の署名も iPad へタッチペンで行った(印鑑は不要)。

番号は3種類の中から選べた(070 と 080 があった)。回線の有効に 15 分ほど掛かるという。5分後にまた来てくださいと言われたが、5分なら席に座って待っていてもいいような・・・。

***

301Z の SIM カードのサイズは「標準 SIM」。一昔前のかなり大きいサイズだ。私は今回の回線を、所持している別の SIM ロックフリーの携帯電話でも使いたいと思っているんだけど、それが小さいサイズの「micro SIM」なのだ(ちなみに現在の iPhone や iPad などはさらに小さい nano SIM)。

このことは事前に分かっていたので、ダメ元で購入時にソフトバンクの店員さんに micro SIM にしてもらうことはできないかと聞いてみたが、やはり NG だった。小さい micro SIM はアダプタを使えば標準 SIM としても使えて便利なんだけど、micro SIM を受け取ることはできなかった。

しかし、実は標準 SIM はカットすれば micro SIM として使える。もちろんこの方法は非公式だし、万が一カットに失敗した場合は、SIM を再発行してもらうことになり、それには当然手数料が掛かる。私はそれを承知の上で、家に帰ってから自分でカットすることにした。

世の中には SIM カッターと呼ばれる専用のカッターも発売されており、私も所持しているが、これは扱いが難しく SIM を壊してしまうことがある。実際私も一度壊したことがある。だから普通にハサミやカッターで切り、ヤスリで削って大きさの微調整をするといい。具体的な方法は以下のサイトに書いてある。

SIMをカッター(ハサミ)でカットしてmicroSIMにする手順 ~ユコびんSIMチョキ職人になるの巻~ / もっと知りたいリンゴあれこれ
https://rinare.com/how_to_cut_sim_to_micro-sim/

幸い、以前買った SIM のアダプターも持っているので、小さく切って micro SIM の大きさにしても、アダプターを装着すれば元の標準 SIM として使える。また 301Z に刺して使うことができるのだ。

さらにその SIM アダプターには、カット位置のガイドとして使えるシールが付いていた。すなわち、標準 SIM にシールを貼り付けて線に従って切れば、micro SIM サイズにできる。作業の様子は以下の動画を見ていただきたい。

Cutting mini SIM to micro SIM – 標準 SIM → micro SIM カット作業 – YouTube

カットは多少雑になったが、SIM ロックフリー携帯電話の SIM トレイに乗せて本体にうまく装着でき、ちゃんと認識させることができた。通話も SMS も問題なく機能した。

***

通話料のチャージは、ソフトバンクショップ、ソフトバンクオンラインショップ、コンビニでプリペイドカードを購入して行う。気軽にできるのはコンビニでマルチコピー機から発行できるプリペイドカードだと思う。

ご利用のお手続き | シンプルスタイル(プリペイド携帯電話) | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/support/prepaid/steps/

チャージの残高確認と電話番号有効期間は 1400 へ電話することで確認できる(無料)。ただ、チャージ残高の有効期限は教えてくれない。Evernote 等にメモして自分で管理しよう。

利用有効期間と電話番号有効期間 | シンプルスタイル(プリペイド携帯電話) | お客さまサポート | モバイル | ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/support/prepaid/about/term/

以下のサイトによると、電話番号の有効期限1週間前になると通知の SMS が届くらしい。そのためにも、電話を使わなくても端末の電源はずっと入れておくのがいいのかもしれない。

シンプルスタイルの有効期限切れ 1週間前にはアラートメールが来ます : 白ロム転売法
http://shiromcom.exblog.jp/22174271/

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