[読書メモ]『シャーロック・ホームズとお食事を』
- 読書
- 2017/07/08 Sat 06:55
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私は家族の一人ひとりに特別の感謝のことばを捧げたい。2歳半の娘のベッツイは年齢特有の好奇心を抑えて、タイプライターとメモに手を触れないという形で協力してくれた。
p9
特色ある英国のご馳走の素晴らしさにもかかわらず、我々の現代人がタイムマシンに乗せられて 19 世紀に近接した時代に移動したと仮定するならば、ほとんどの場合、当時の食べ物がまったく好みに合わないと気付いただろう。
p15
さらに事態をややこしくすることには、アメリカの容量計量法のいくつかは、名称が同一であるにもかかわらず、英国の計量法とは実体が異なっている。
p22
シャーロッキアンの正典中、朝食は我々にとって最重要の検討事項である。ホームズおよび味覚に関する研究の傑出した権威であるジョン・ベネット・ショーは、朝食に関して 73 、昼食に関して 30 、ハイ・ティー [紅茶とサンドイッチなどの軽い夕食] に関して3、晩餐あるいは夕食に関して 58 の特別な言及があると指摘する。
pp66-67
牡蠣が至上に出回る期間は、法により9月より4月までとされていた。__あるいは、便利な覚え方で「綴りに r がつく月」[September, October, November, December, January, February, March, April]__に制限されていた。
p176
家政において執事というものは、ハールストン領主館と同じくらい古く名誉ある役職である。「執事」を意味する “butler” という語は、「瓶に詰める人」を意味する “Bottler” に起源を有している。というのも、この召使の本来の勤めはワインの瓶詰めだったからだ。
p199
「青いガーネット」に導かれて、我々がたどりつくのは、クリスマスという偉大なる英国の伝統行事である。それは善良なる思いやりとおいしい食べ物がふんだんに溢れる季節なのだ。