[読書メモ]『進化の存在証明』

p112
花に満ちあふれた草原は、自然のタイムズスクエアであり、自然のピカデリー・サーカスである。

p121
私がハクスリー/セーガン説に懐疑的な主たる理由は、明らかに人間の脳が、ランダムなパターンをなんとしても顔に見立てたがるということにある。トーストのスライス面、ピザ、あるいは壁のしみに、イエス、聖母マリア、あるいはマザー・テレサの顔が見えたという無数の伝説はもとより、科学的な証拠からもこのことは裏付けられている。この傾向は、その模様(パターン)がランダムな状態から特定の対称性をみつ方向に移行していくときに強められるのだ。

p168
ルビジウム 87 の半減期は 490 臆念、フェルミウム 244 の半減期は 0.0033 秒である。ここまで両極端な例を示せば、私たちが利用できる放射性崩壊時計の途方もない幅の広さに十分納得していただけよう。

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