[読書メモ]『盲目の時計職人』
- 読書
- 2017/06/08 Thu 06:49
pp93-94
累積淘汰(どんなささいなものであれ、一つ一つの改善が将来の構築のための基礎として利用される)と一段階淘汰(一つ一つの新しい「試み」がいつも斬新なものである)とのあいだには、大きな違いがある。
p305
脳自体は化石化しないが、頭骨は化石になるので、脳が収まっていた空間つまり頭骨は、注意深く解釈されたなら、脳の大きさのよい指標となりうる。
p313
人間の心はアナロジー思考にひたりきっている。われわれは、ひじょうにかけはなれた過程になんとかしてわずかな類似点を探し出し、それに意味を見つけようとせずにはいられない。
p314
科学におけるもっとも偉大な進歩のいくつかがもたらされたのは、頭のいい誰かが、すでに理解されている問題といまだに謎の解かれていない別の問題との間にアナロジーが成立することを見抜いたおかげでもある。