日本人は、よくも悪くも働きすぎだと思う。(Loc 4)

仮にヨーロッパ並みに休暇が取れるとしたら、夢は一気に広がる。自分の好きなことに思う存分打ち込めるはずだ。(Loc 18)

いわゆる従来型の貧乏旅行は「バジェットパッカー」などと呼び、区別する人もいるようだ(Loc 70)

流行りに迎合する必要はないものの、頑なに旧態依然とした旅のやり方にとらわれるのも意固地だと思う。(Loc 73)

どういうことかというと、仕事帰りに空港に直行して海外旅行へ出かけるというスタイルが、より身近になったことを意味する。これは相当に画期的だった。成田時代には不可能だった旅が可能になったのだ。(Loc 219)

「安近短」という使い古された業界用語がある。安くて近くて短い旅行――。(Loc 251)

ほかの趣味や娯楽を我慢して、そのぶんを旅の資金に充てればいい。それができない人は、そもそも旅の優先順位が低いわけだ。頻繁に旅に出かけていると誤解を受けやすいが、旅を最優先にして生きている人ほど日常生活は質素だったりもする。(Loc 287)

日照時間が短く、日本よりも寒さが厳しい冬のヨーロッパは、初心者には積極的に勧めにくいのが正直なところだ。(Loc 318)

少なくとも、金額で選ぶのはあまり感心しない。(Loc 424)

行きたいときが行きどき(Loc 557)

もし休みの時期をずらせるのなら、わざわざ世間の連休に合わせて旅する意味はない。時期を変えるだけでずっと安く済むし、しかも空いているのだ。(Loc 564)

旅立ちには、ある種の「勢い」のようなものがついて回る。気分が盛り上がっているタイミングで実行すべきなのだ。先送りしてしまうと、計画は頓挫しがちである。(Loc 570)

予約はインターネットから行おう。これは、現代の海外旅行のお約束である。(Loc 616)

フルサービスの航空会社(レガシーキャリア、フルサービスキャリア=FSCなどともいう)(Loc 642)

横断型検索サイトがいくつか登場している。これらのサイトは「メタサーチ」などとも称される。(Loc 643)

予約の際の名前のスペルはくれぐれも間違えないようにしたい。あえて言うまでもないかもしれないが、意外なほどこの手のトラブルは起こっているようだ。(Loc 834)

意外な路線の活用に関してさらに踏み込むと、ソウルを経由するルートはとくに奥深い。日本からは直行便がないような比較的マニアックな都市への便が、これでもかというぐらい充実しているのだ。(Loc 905)

予約クラスはアルファベット1文字で表される。エコノミーならY、ビジネスならC、ファーストならFが最も高い予約クラスになる。(Loc 985)

エコノミーの空席がほとんどなく、ビジネスに空きがある場合、エコノミーの客をビジネスに移して捌くことがある。インボランタリー・アップグレード、俗に「インボラ」と呼ばれる、航空会社都合による無償アップグレードだ。(Loc 997)

羽田の深夜出発便ができたことにより、金曜の仕事帰りに出発すれば、休みを取らずとも土日だけで十分に行って帰ってこられるようになった。(Loc 1093)

米国では0時台を「AM12時○分」と表記するのが習慣で、日本の時間感覚で接すると頭がこんがらがりそうになる。(Loc 1165)

では、何をもって世界一周とするのか。(Loc 1511)

世界一周専用の航空券である世界一周航空券には、世界一周の明確な定義が存在する。/――太平洋と大西洋を各一回ずつ横断して、出発地へ戻ってくる。(Loc 1517)

あくまで重要なのは、マイルではなく旅そのものだ。(Loc 1687)

旅行中は読書欲がむくむく湧いてくる、という人はきっと少なくないだろう。(Loc 2283)

旅以外では、読書が自分にとって最大の生き甲斐で、活字を読み進める日々に幸せを感じるタイプなのだが、とりわけ新書に関しては強い思い入れがあった。ほかの媒体にはない新書ならではの特性に、大きな可能性を感じるのだ。(Loc 2548)