[読書メモ]『生きる技術』
- 読書
- 2017/05/30 Tue 09:10
p28
仕事にかかる前に道具はドキドキにとぎあげておくのが職人の心得だ
p169
どんな場合にも、昔のボーイフレンドやガールフレンドのことでは、悪口、皮肉、非難はおろか、ただの冗談口すら控えるべきである。
p187
町へ行くときも、酒を飲むときも、女と遊ぶときも、僕は常にただ一人である。
p187
父の交際法は西洋式で、いつも倶楽部でばかり人に会っていた。
p188
一体に交際家の人間というものは、しゃべることそれ自身に興味をもってる人間である。
p257
人が知っているのは、やはり、みずからすでに熟考を経たものだけにかぎられます。
pp292-293
宗教とは強引な磁石のようなものであり、従ってその引力圏のなかへは軽信、狂信、非常識、そして欺瞞(ぎまん)やインチキ、あらゆるものが吸いつけられていくものなのです。キリスト教だけが、その点、潔白などと威張るわけには行かないゆえんがそれでわかりましょう。
pp402-403
昨年であったか、米ソ両国の間で核実験停止協定が結ばれたが、実験停止というようなことは、およそ近代科学の理念からは出てくることのできないものと私は思う。
p418
教師というのも芸能の一種だから、道化性を忘れてはならぬ。ただの王になっては困る。