写真整理のコツ

写真がフィルムからデジタルになり、さらにポータブルデバイスがこれだけ普及し、気軽に写真が撮れる時代になった。1枚1枚コストがかかるフィルムと違い、何枚とってもほとんどコストが掛からないデジタル写真では、「とりあえずたくさん撮る」のが普通になった。そしてますます写真が増えていくのだ。

人によっては撮った写真を全く整理しない人もいるだろう。デジカメにいつまでもデータを入れっぱなしにして死蔵するのは「撮ってないのと同じ」なので論外だが(でも多くの人がやっている)、たとえば iPhone や iPad では撮影場所や顔認識で自動的に写真が分類できたりする。自分で整理しなくてもいいようになっている。

それでも私は自分で整理したい。

iPhone・iPad の自動整理には限界があるし、私自身のニーズに合う整理方法ではない。見つけたい写真がパッと見つからないのだ。

では私はどうしているかというと、一旦パソコンへ写真をすべて移動し、整理した上で Google Drive へ保存している。

パソコンへ移動するのは、まずファイル名を変更するため。ファイル名はデジカメも iOS で撮影した写真でも、デフォルトでは IMG034.JPG のような、ファイル管理上全く役に立たない文字列だ。しかし、Mac の以下のアプリを使えば、撮影日撮影時間を元にファイル名を変更できる。例えば、2017 年4月2日 13 時 42 分 12 秒に撮影した場合、 20170402_134212.jpg のようになる。

Renamer – batch file renamer for Mac
http://renamer.com/

ファイル名を変更するわけは、iPhone や iPad で撮影した写真とデジカメで撮影した写真が混在しても一元管理できるようになるから。時間軸という、明確かつ個々の写真にユニークなシリアル番号を振れるわけだ。

そしてパソコンに移動するもう一つの理由が、使いやすい画像ビューアで簡単に写真の閲覧ができるから。具体的には Adobe Bridge を画像ビューアとして使っている。

Adobe Bridge で写真を見ながら Google Drive にファイルをアップロードしていくんだけど、フォルダ分けの基本は時間軸ベースである。2017 年4月2日に撮影したお花見の写真は「2017 > 2017-04 > 20170402_お花見」というフォルダに入れる。確かにこのフォルダ作成の手順は面倒だけど、後々驚くほど簡単に写真を見つけ出せるのだ。

そもそもカテゴリー管理ではなく、時間軸管理をするわけは、カテゴリー分けではフォルダがカオス化するから。「花見」「旅行」「食事写真」「同窓会」・・・とどんどんフォルダが増えていき、ゴチャゴチャになる。時間軸管理ならどのフォルダに写真を非常に明確だ。そして人の認識の観点からも、時間軸の方が記憶を呼び起こしやすいから。「先月の写真」「去年の8月の写真」のように写真を探し出せる。

また日付フォルダの末尾に「お花見」と書いているので「お花見」をキーワードとして Google Drive 内を検索し見つけ出すこともできるわけだ。

ただし、例外的に、頻繁に撮るある決まったカテゴリーの写真は、年ごとにカテゴリーフォルダを作ってそのなかに入れている。いちいち日付階層までフォルダを作らない。具体的には、私は読んだ本の写真を撮るので「2017 > 読書」というフォルダを作って、そこに本の写真をそのまま入れている。

このように写真をクラウドに置くおかげで、端末内の写真を定期的に空にできるし(端末を落としたり壊したりしてもデータが残る)、写真データはいつでもパソコンや iOS からアクセスでき、さらに簡単に検索し見つけ出せるのだ。

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