[映画][レビュー]『ラ・ラ・ランド』

エマ・ストーンが大好きなので、公開初日に観てきた。

映画『ラ・ラ・ランド』公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/

やっぱりエマ・ストーン、最高です。気取らず、等身大で一生懸命な感じが、彼女らしくて好きなんだよー。

フィルム撮影されたという情報を聞いていたが、確かにデジタルっぽくない色合いだ。

冒頭の高速道路での長回しシーンは、本当にいつまで続くのかというぐらい長い長回しだ。その後のシーンでもカットは少なめな感じがしたが、冒頭で長回しを見せることで「カットは少なめですよ」と観客に親切に教えてくれているんだろう。長回しやカットの数の多さは普通の観客は気付かないからね。

これまで観てきたミュージカル映画ってどうも白けちゃうんだけど、本作は妙に楽しめた。ワクワクしたという感じ。

最初のほうの最初のデートシーンも楽しい。私が最近忘れていた「キュンキュン」ですよ。

店内でいきなりエマとライアン・ゴズリングがキスするシーンが予告編であったが、映画では違う結果になっている。あれれ・・・と思いきや!!! なるほどねー、こういうのもありかと思った。

舞台が昔なのかと思えば iPhone や Mac が出てきたりする。レジが iPad だったり。観てる人に「いつの話だろう」と混乱させてるのは、昔も今も変わらないテーマを扱っている、ということだろうか。

本作のテーマが夢を追うことについてなので、まさに脱サラしてフリーランスを始めた私と同じで、すごく感情移入しやすかった。たとえお金をたくさんもらえるとしても「これは自分が本当にやりたいことじゃない」と思うと心がなくなっていくんだよ。そのまま会社の奴隷でいるか、自分の道を切り開くか、映画の主人公は後者を選んだわけだ(私もね)。

一方で「普通の人とは違う」ことにコンプレックスを抱いてしまう。ライアンが “I don’t have life experience.”(オレには普通の人のような人生経験をしていない)と嘆いてしまう気持ちも分かる。

・・・それでも・・・自分の人生は、人を喜ばせること以上に、自分を喜ばせることに意味があるのだ。

ライアンが仕方なしにやっているライブを観に行ったエマの「なんじゃこりゃ」っていう顔もうまい。

こんな感じで、自分のこととして見ていたから「二人には幸せになってほしい」と思いながら映画を観ていた。だからこそ、最後のハッピーエンドでもバッドエンドでもない終わり方に「うわーーー!!」という、心をかきむしられるような感覚に陥ってしまった。あのひねったエンディングは(いい意味で)憎いですねえ。

エマ・ストーン目当てで観た映画だけど、なんだかんらでライアン・ゴズリングも好きになった。かっこいいよ、ライアン。ピアノもかっこよかった。習いたくなる。

字幕で「大根」という言葉があったが、こういう日本的表現は洋画字幕では違和感がある。

エンドロールを見ていると Japanese Folk Song と書かれていたが、以下の曲のことみたい。

Thelonious Monk - Japanese Folk Song (Kojo No Tsuki) [HQ] - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=j0t9EV5PG7o

評価:5/5

鑑賞日:2017-2-24(金)12:50~15:10
映画館:109シネマズ四日市
スクリーン:シアター3
料金:1700円
字幕版(字幕:石田泰子)

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